フロントにソフトタイヤを履いていたファビオ・クアルタラロだが、他の選手たちが苦戦する中で安定したスピードを発揮して優勝。けして限界では走らずに、ペースを維持して走行したとのこと。タイトル獲得については、まだまだ考えていないそうで、1戦、1戦優勝と表彰台を狙って走っていきたいとしている。
[adchord]MotoGP2021イギリスGP 優勝ファビオ・クアルタラロ「ミサノあたりからタイトル獲得のことを考えたい」

自分のブレーキングに驚いた

ファビオ・クアルタラロ

快適に感じて走行は出来ました。実際スタートが一番気をつける部分で、スタートをミスしないか、ぶつかられないか、ワイドにならないかといろいろなことを考えるものです。加えて、ホールショットデバイスのコントロールも難しいですからね。2周目でエスパロガロ兄弟の後につけて徐々に追い上げていきました。ベース自体非常に良かったですが、1周と半分で1秒以上差をつけることができるとは思っていませんでしたから驚きました。
MotoGP2021イギリスGP 優勝ファビオ・クアルタラロ「ミサノあたりからタイトル獲得のことを考えたい」
100%ではプッシュしていませんが快適に走行してレースを進めることができました。フロントにソフトタイヤを使用していましたから、(タイヤの温度上昇を抑えるため)ストレートでもスリップストリームには入らずに走行しました。気温自体が低かったのでタイヤの温度は特に問題になりませんでした。今回は特に自分のブレーキングパフォーマンスに驚いたレースでした。ターン8では多くの選手に追いつくことができていましたし、面白かったですね。
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「通常はトップで走行続けるとレースが長く感じるものですが、今回は走っていて非常に楽しかったのであっという間でしたね。チャンピオンシップはまだ長く続いていきますから、あまり先のことを考えても仕方がありませんが、ミサノあたりからはタイトル獲得のことを考えるでしょう。現時点ではチャンピオンシップの事は考えていません。レースの中でポイントのことを考えたりしながら走りたくはないんです。今はとにかく優勝を重ねたい、表彰台を重ねたいと言う気持ちで走っています。」

バイクのフィーリングが最高ですから、チームにとにかく感謝をしたいと思います。今回は多くのファンもレースを観戦してくれて嬉しかったですし、モンスターエナジーがスポンサーのレースで、モンスターのバイクが優勝したわけですから嬉しいですね。」
MotoGP2021イギリスGP 優勝ファビオ・クアルタラロ「ミサノあたりからタイトル獲得のことを考えたい」
次回のアラゴンはヤマハにとってではなく、自分にとって相性が悪いサーキットです。スピード自体は発揮できるものの、コンスタントにタイムを記録することは出来ていません。しかし、このトラックでさらにコンスタントに走るにはどうすれば良いかを学習していきたいと思います。

(Photo courtesy of michelin)