トプラック・ラズガトリオグルとジョナサン・レイはスーパーポールレースで大接戦を演じ、結果的にトプラック・ラズガトリオグルが先にゴールしたが、KRTからの抗議の結果、トプラック・ラズガトリオグルがわずかにトラックリミットを超過していた事が明らかになり、ジョナサン・レイが優勝となった。この結果を受けてPataヤマハのチームマネージャー、ポール・デニングがKRTの抗議について声明を出している。Pata Yamaha ポール・デニング「KRTの抗議によって、このスポーツの雰囲気は変わっていってしまうだろう」[adchord]

KRTからの訴えにはがっかりした

ポール・デニング

トプラック・ラズガトリオグルがトラックリミット超過の判定を受けたのは残念です。今週末はジョナサン・レイとトプラック・ラズガトリオグル2人のタイトル争いが白熱しました。我々のチーム、トプラックとしては初めてハットトリックを達成した週末でした。2人の素晴らしいライダーのクリーンなバトル、そして互いに対するリスペクトが感じられました。」

しかしレース2の終了後に、スーパーポールレースでトプラックが、最終ラップのターン9、ターン10でトラックリミットを超過したという申し立てがあったとレーススチュワードから聞きました。これはカワサキ(KRT)からの訴えだということでした。

これを聞いて私はひどくがっかりしましたね。今回のケースはトラックリミットを超過したところで全くタイムの上で有利になったわけではありません。レースディレクションがビデオでチェックした上で、特にアドバンテージを得ていないため問題なしとしたものに、リアタイヤが5mmグリーンに載っていたかもしれないからといって判定を要求する。こうしたことを我々のチームは行った前例がありません。

Pata Yamaha ポール・デニング「KRTの抗議によって、このスポーツの雰囲気は変わっていってしまうだろう」「レースディレクションとしてはこうした訴えがあったからには、あらゆるツールを使ってそれを再確認する必要があります。その中でジョナサン・レイのオンボード映像を引っ張り出して、僅かながらリアタイヤがグリーンに載っていた証拠を集めたわけです。こうしたやり方をカワサキが取るのであれば、このスポーツの雰囲気は多少なりとも変わっていくでしょうね。

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)