アラゴンGP決勝でNTS陣営の両選手が健闘 チャンピオンシップポイント圏内に肉迫する
第13戦アラゴンGPの決勝レースで、NTS RW Racing GPのハフィス・シャーリンとバリー・バルタスは難しいスタート位置からの戦いを強いられましたが、最後まで諦めない走りを見せ、バルタスは16位、シャ ーリンは19位でゴール。ともにトップ20フィニッシュを果たし、ポイント獲得の15位まであともう少しに迫る 闘志に充ちた走りを披露しました。
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決勝レースに先だち、通常なら午前9時10分(日本時間午後4時10分)から20分間のウォームアップ走行が行われます。しかし、サーキット一帯を濃霧が覆ったために、走行開始時間が遅延。9時45分からのスタートになりました。また、セッションタイムも通常の半分の10分間になり、決勝レースへ向けて行うはずだった最後の微調整や確認作業にも、少なからぬ影響があったのは否みがたい事実です。
そんな状況でも、NTS陣営のライダーとチームスタッフは、決勝レースに最大限の力を発揮するべく、 一丸となって全員の力を結集しました。
午後12時20分(日本時間午後7時20分)に始まるレースは、バルタスが22番グリッド、シャーリンは25番 グリッドからのスタート。両選手ともオープニングラップの混乱に揉まれてしまい、1周目を終えた両選手 の順位はバルタス27番手、シャーリン28番手、という厳しいポジションになりました。
通常の展開なら、この位置にいるライダーは前方の選手たちから大きく引き離されて最後尾で完走を果たすのがやっと、という状態になります。しかし、NTS陣営の両雄は、NTSシャシーの特性を引き出しな がら、前を走る選手たちを着実にオーバーテイクし、周回ごとにポジションを上げて行きました。
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バルタスは5周目に22番手へ浮上。その後もさらに前を狙い、10周目にはトップ20圏内の19番手へたどり着きます。ルーキーらしからぬ攻めの姿勢を続けるバルタスは、残り5周で16番手につけました。激し いバトルを続けながら、一時はチャンピオンシップポイント圏内の15番手に食い込みますが、最終的には16位でゴールラインを通過。15位までは0.119秒、という僅差でした。
バルタスがポイント獲得まで届かなかったことはとても残念ですが、シャーリンもベテランらしいしたたかな走行を続け、序盤の28番手から少しずつ順位を上げて、最後はしっかりと完走し19位でチェッカーフラッグを受けました。
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)