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リン・ジャービス「ファビオ・クアルタラロは本当に今年のチャンピオンにふさわしい」

ヤマハのリン・ジャービスはエミリア・ロマーニャGPで4位、そして2021年のチャンピオンシップ優勝を果たし、ヤマハに6年ぶりのタイトルをもたらしたファビオ・クアルタラロに本当に感謝していると語る。

前回ヤマハがタイトルを獲得した2015年はホルヘ・ロレンソがチャンピオンシップ優勝、バレンティーノ・ロッシがチャンピオンシップ2位となったが、マルケス、ロッシの激しい応報がマレーシアGPで泥沼の様相を呈し、バレンティーノ・ロッシがマルク・マルケスを蹴った蹴らないの問題が勃発。
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ロッシも「ロレンソとマルクが結託している」と発言するなど、ヤマハ内の雰囲気も最悪な状況でのタイトル獲得だった。今年はマーべリック・ビニャーレスの途中離脱という、これはこれで大問題が発生したが、こうしたチームのドタバタに影響されず、安定した成績を発揮したファビオ・クアルタラロが評価されるのは当然と言える。

ファビオのタイトル獲得は本当に嬉しい

リン・ジャービス

「ファビオ・クアルタラロがチャンピオンシップで優勝すること自体驚きではありませんでしたが、彼がミサノでチャンピオンになるとは思っていませんでした。しかし、彼は本当に今年のチャンピオンにふさわしい走りをしたと思いますね。」

「ファビオは今年1年を通じて安定してスピードを発揮しており、実にコンスタントでした。そして不調なサーキットであっても確実にポイントを持ち帰り、これによってチャンピオンシップ優勝を達成しました。彼のおかげでヤマハは2015年以来6年ぶりにタイトルを獲得出来たわけですから、彼には本当に感謝しています。」

「2015年はロレンソがタイトルを獲得、バレンティーノがチャンピオンシップ2位を獲得する素晴らしい年でした。しかし1位2位を獲得したものの、ロレンソのタイトル獲得はヤマハの心境として複雑なもので、手放しにタイトル獲得を喜べるものではありませんでした。」

「ですから今年ファビオがタイトルを獲得したことは非常に嬉しいことで、とは言えまさかミサノでタイトルを決めることが出来たのは完全に予想外でした。非常にタフな週末でしたし、予選も15位と苦戦、ヤマハのバイク自体もウェットコンディションを苦手としていましたからね。ライダー達も競争力を感じておらずという状況でしたから。」
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「決勝ではきっとDucatiがトップを独占してくると思っていました。実際にレース序盤ではペッコとジャックがレースをリードする状況でしたね。ペッコはチャンピオンシップの状況を考えると、彼がすべき走りを完璧にしていました。しかし、あの状況で多くのプレッシャーを抱えながら走り続けるのは簡単なことではありません。」

「マルク・マルケスが自分の背後に0.2秒差でいる状態で、レースを走りきるのは簡単なことではありません。ペッコのミスは些細なミスだったわけですが、それが決め手となってチャンピオンシップをヤマハが獲得する運びになったわけですね。」

(Photo courtesy of michelin)

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