2021年最終戦は再びバレンシアで
シーズンをしめくくるグランプリは、これまで伝統的にバレンシアで開催されてきました。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で日程が変更され、最終戦をアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットに譲りましたが、今年はバレンシアがその地位を取り戻し、MotoGP™世界選手権最終戦、バレンシア・グランプリの舞台に戻ることになりました。
ポルティマオでのレースを先週末に終えたMotoGPライダーたちは、国境を越えてスペインに向かい、CircuitRicardoTormo(リカルド・トルモ・サーキット)のトリッキーで特異なレイアウトに臨みます。ここはMotoGP開催サーキットの中でも唯一、完全にスタジアム形式で作られたコースで、コースを囲んだグランドスタンドからはコース上の動きを見ることができます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症対策によって無観客でレースが開催されましたが、今年は決勝レース当日に7万5千人の入場が可能となるため、バレンシア・グランプリらしい、いつもの素晴らしい雰囲気が戻って来ます。
全長4,005m(2.489マイル)、反時計回りのコースは、9つの左コーナーと5つの右コーナー、そして876m(0.544マイル)のストレートを備え、タイトに曲がりくねったレイアウトから、バレンシアでのMICHELIN Power Slickは、すべて左右非対称設計のものとなります。バレンシア地方は一年を通して素晴らしい天候に恵まれていますが、MotoGPが開催される11月には、冬に向かって気温が下がり始めます。
日中の平均気温は最高18℃前後で、夜間には8℃以下に下がることも珍しくありません。午前中のセッションはかなり寒くなる可能性があります。そして一年のうちのこの時期には、バレンシアでは雨が降ることも稀ではありません。
この時期、そして午前中の低温のコンディションを考慮して、前後ともソフト、ミディアム、およびハードコンパウンドのMICHELIN Power Slickは、温度とサーキット要件を満たすべく選択されています。左側をよりハードなラバーとした左右非対称設計を採用し、左コーナーの多さと、周回ごとにタイヤが受けるストレスの多さに対応しています。
一方右側は、このような厳しい条件のもとで、素早く発熱して右コーナーでのグリップを提供するよう設計されたコンパウンドを特徴としています。MOTORSPORTここ最近のシーズンでは、バレンシアはウエットコンディションとなることがしばしばみられており、この週末もその可能性は否定できません。これに備え、ミシュランはライダーたちに確かで安定したグリップを提供するMICHELIN Power Rainの各レンジを用意しています。
フロントは左右対称設計のソフトとミディアムコンパウンド、リアはスリックのリアタイヤと同様、左側をよりハードとした左右非対称設計のソフトとミディアムです。
ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ
「新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、昨年は通常とは異なるスケジュールとなりましたが、今年は伝統的な年末のレースのためにバレンシアに戻れることをミシュランチームの全員がとてもよろこんでいます。」
「それに加えて、好きなライダーを応援するファンの皆さんで満員になるスタンドを日曜日に見ることができるのは、特に、世界最高峰のクラスで長きにわたりレースで戦ってきたヴァレンティーノに、相応しい見送りができるのは素晴らしいことです。」
「リカルド・トルモ・サーキットの特殊なレイアウト、そして午前中の低温コンディションと雨の可能性は、ライダーと私たちのタイヤにとって厳しい試練になることは間違いありませんが、私たちがこの週末のために準備したタイヤは、ライダーたちが直面するすべてに対処できると確信していますし、2021年の選手権は、ミサノで既に決まっているものの、ファンにスリリングなレースをお届けできると確信しています」
ライダーたちは11月12日金曜日、最初の2回のフリープラクティスセッションから走行を開始します。土曜日にも2回のプラクティスセッションが予定されており、その後に公式予選1および2が行われ、27周で争われるレースのスターティンググリッドが決まります。バレンシア・グランプリは11月14日日曜日、現地時間14時00分、日本時間22時00分にシグナルがブラックアウトしてスタートします。
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)