バレンティーノ・ロッシ同様に今年限りでMotoGPを引退するダニーロ・ペトルッチ。来年1月からはKTMでダカール・ラリーに出場する。今までシーズンオフのタイミングでラリーに出場するなどしていたが、今までの世界とは完全に異なるダカールという過酷な挑戦となる。バルセロナGP ダニーロ・ペトルッチ「キャリアの中でけして諦めなかった」[adchord]

違う道を進むには良いタイミングだった

ダニーロ・ペトルッチ

「今日は泣くまいと自分に言い聞かせていたんですが、走行終了後に皆がグリッドにやってきて挨拶をしてくれた時に涙が出ました。多くの人が握手をしにきてくれたことが嬉しかったですし、スタンドからの声援が何よりも大きな喜びでした。」
バルセロナGP ダニーロ・ペトルッチ「キャリアの中でけして諦めなかった」
「そしてこのMotoGPプロトタイプバイクに乗れること、これが最高の喜びでしたね。この世界で最高のバイクを残り数キロ楽しもうと思って走っていました。最終的にホームレースのムジェロで優勝出来るところまで成功出来ましたが、自分のキャリアはMotoGPグリッドの最後尾から始まりました。」

「誰も自分の成功を信じていませんでしたが、けして諦めませんでした。しかしその中で優勝を2回、表彰台を複数獲得出来ました。今年は非常に厳しい1年でしたから、違う道を選ぶにはちょうど良いタイミングだったのかもしれません。」

「自分が何がしたいと考えた時にやはりバイクに乗りたいと思ったんです。その中でバイクに長時間乗れる、そして情熱を感じることが出来るダカール・ラリーに参戦する未来を選びました。自分にとってはまるで違う世界のイベントですが楽しみにしています。」
バルセロナGP ダニーロ・ペトルッチ「キャリアの中でけして諦めなかった」
「バレンティーノは伝説のライダーで、MotoGPとバイクレースを世界的に有名にした存在です。そして何より人物として素晴らしい人でライダーです。彼と共に優勝争い、表彰台争い、16位、17位争いをしたのを忘れません(笑)」

(Photo courtesy of KTM)