エネア・バスティアニーニは今週末のフランスGPを欠場する。開幕戦ポルトガルのスプリントレースでルカ・マリーニに突っ込まれて転倒した際に負傷した肩は回復具合が十分ではなく、ヘレスではフリー走行に出場したものの、痛みによりバイクを十分に操ることが出来ず、土曜日にリタイアを決定していた。
エネア・バスティアニーニは医師と相談した結果、6月に開催されるイタリアGPで完全復活を目指すため、リハビリ、体力回復を行うことを決めた。通常はテストライダーのミケーレ・ピッロが代役を務めることが多いが、今週末のフランスGPと日程が重なっているイタリアン・スーパーバイク選手権第2戦に出場するため、エネア・バスティアニーニの代役としてFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているダニーロ・ペトルッチがMotoGPに戻ってくる。
ダニーロ・ペトルッチはフランスGPで過去にDucatiで優勝経験を持つライダーだ。本来はBarni Spark Racing Teamと共に木、金でミサノでテストを予定していたにも関わらず、ダニーロ・ペトルッチをMotoGPで走らせることにBarni Spark Racing Teamが理解を示した形だ。
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エネア・バスティアニーニにとっては今シーズンはファクトリーチームに移籍、フランチェスコ・バニャイアと共にチャンピオンシップ争いをするものと予想されており、昨年までのスピードを考えても十分にフランチェスコ・バニャイアを脅かす存在であることは間違いなかったが、実質的にシーズンの4分の1を欠場することになり、チャンピオンシップ争いは実質的に不可能となる。
エネア・バスティアニーニ
「昨年素晴らしい勝利を収めたル・マンでのフランスGPに参加出来ないのは残念です。しかし体完全に回復していない状況です。ル・マンの後は3週間レースがありませんから、6月に予定されている母国のイタリアGPで完全復活出来るように回復に努めます。」
ダニロ・ペトルッチ
「エネア・バスティアニーニの欠場は残念ですが、またMotoGPに参戦出来ることが嬉しいです。ル・マンはデスモセディチで最後に優勝したサーキットです。MotoGPでタイトルを獲得したバイクに乗り、過去に優勝したチームのスーツを着ることが出来るのは大きな名誉です。Ducatiレノボチームでコースに復帰するのが楽しみですね。チャンスをくれたBarni Spark Racing TeamとDucatiレノボチームに感謝します。」
（Photo courtesy of Ducati）