2021年、Ducatiはライダーズタイトルは逃したものの、メーカーとして、チームとしては最も成功したブランドとなった。Ducatiがまとめた2021年の戦績を改めて眺めると、どのサーキットでも安定してスピードを発揮出来るバイクになって来たと言える。
ストーナーが指摘しているとおり、ライダーごとに成績にばらつきがあったため、2022年はその部分を改善すれば、3冠も十分見えてくるはずだ。
2021年のDucatiの戦績
- 2021年はDucatiのMotoGPの歴史においては史上最多となる24回の表彰台を獲得した。なお今までの最高記録は2019年の17回。
- 2021年のDucatiの優勝回数は7回で、メーカーとしては最も優勝回数が多かった。なお、過去最多は2007年の11回。
- 2003年の最高峰クラスデビュー以来、Ducatiは初めて3台のバイクを表彰台に並べることに成功。
- コンストラクターズタイトル獲得は2021年に2年連続。通算3回目。獲得したポイントは357回。フランチェスコ・バニャイア(167ポイント)、ジャック・ミラー(63ポイント)、ヨハン・ザルコ(86ポイント)、ホルヘ・マルティン(25ポイント)、エネア・バスティアーニ(16ポイント)らがポイント獲得に貢献。
- Ducati Lenovo Teamは2021年のチームタイトルを獲得。ポイントは433だった。Ducatiのファクトリーチームがチームタイトルを獲得したのは2回目。1回目はケーシー・ストーナーがワールドチャンピオンとなり、3冠を獲得した2007年。
- エミリア・ロマーニャGPでは史上初めてスターティンググリッドの3台がDucatiとなった。同様に最終戦もまたDucati3台がグリッド1列目を独占した。
- 2021年のレースではすべてのレースで少なくとも1台のDucatiが1列目からスタートしている。18戦の中の1列目は54スポット存在したが、Ducatiはそのうち30を占めていたことになる。つまり今シーズンDucatiは55%の確率でフロントローにバイクを送り込んだことになる。[adchord]
- 2021年、Ducati Lenovo Teamのライダー2人は、1列目の中でも予選1位、2位から共に3回スタートしている。
- 18戦のうち8戦で、少なくとも2台のDucatiが表彰台で完走している。
- Ducatiライダーが表彰台を逃したのは18戦のうち4戦のみ。今年18戦のうち17戦で、少なくとも1台のDucatiがトップ4でレースを終えている。これを逃したのはザクセンリンクのみで、この時Ducatiの最速ライダーのフランチェスコ・バニャイアは5位だった。
- Ducatiの歴史上初めて、DucatiのインディペンデントチームのライダーがMotoGPで優勝した。(※ホルヘ・マルティンがスティリアGPで)
- 2021年の第2戦でホルヘ・マルティンは初のポールポジションを獲得。同時にマルティンはレースでも表彰台を獲得。これらの活躍でホルヘ・マルティンは2021年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得している。
- ホルヘ・マルティンのチームメイトであるヨハン・ザルコは、2021年のインディペンデント・ライダーズタイトルを獲得している。
- Pramac Ducatiは2021年のインディペンデント・チームタイトルを獲得している。
- Ducati Lenovo Teamのフランチェスコ・バニャイア、ジャック・ミラーは過去最高の年間ランキングを獲得。フランチェスコ・バニャイアは252ポイントでランキング2位。ジャック・ミラーは181ポイントで年間ランキング4位となった。
- 今年4勝を上げたフランチェスコ・バニャイアは、Ducati史上4番目に優勝回数の多いライダーとなった。
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(Source: Ducati)
(Photo courtesy of michelin)