マンダリカで開催されたプレシーズンテストの3日目が終了した。トップタイムを記録したのはレプソルホンダのポル・エスパルガロだった。2位はファビオ・クアルタラロ、そして3位にVR46のルカ・マリーニとなった。なお、スズキのジョアン・ミルは胃腸炎にかかったためテストを欠席している。おそらく食あたりが原因と思われる。トップ21名のライダーの差は僅かに0.8秒と、今年のMotoGPも早くも接戦を予感させる。[adchord]

ホンダ

プレシーズンを見る限り、新型のRC213Vは悪くはないようだ。トップスピードはDucatiに及ばないものの、ポル・エスパルガロ、マルク・マルケス共にテストは順調に進んでいる様子だ。マルク・マルケスは最終日もタイムアタックせずにフィーリングを掴むために走行を重ねた。中上 貴晶は2つのシャーシをテスト、 最終日に関しては91周も周回している。アレックス・マルケスは最終日にエアロパッケージの考察に時間を使っていた様子だ。

ヤマハ

ファビオ・クアルタラロはユーズドタイヤでのフィーリングはあるものの、バイク自体のエンジン、トップスピードは彼の思うように改善されていない。昨日からソフトタイヤでのタイムアタックがうまくいかないと語っていたが、最終日に関しては少し状況は好転したようだ。フランコ・モルビデッリはカーボンのパターンが異なるフロントフォークを試しながら、フロントフィーリングの改善を進めた。アンドレア・ドヴィツィオーゾは引き続きヤマハへの乗り換え作業を進めており、最終日は19位。ダレン・ビンダーはやはりルーキーの中では苦戦している印象で、この日も61周を走行している。

スズキ

ジョアン・ミルは朝から具合が悪く、最終的には食中毒の疑いでホテルに戻っている。チームメイトのリンスは3日目も誰よりも先にコースインして走行を始めた。カーボンで強化されたシャーシのテストを進めつつ、最終日は46周を走行して7番手となった。

順位 ライダー名 タイム
1位 ポル・エスパルガロ 1:31.060
2位 ファビオ・クアルタラロ 1:31.074
3位 アレイシ・エスパルガロ 1:31.385
4位 フランコ・モルビデッリ 1:31.416
5位 フランチェスコ・バニャイア 1:31.436
6位 アレックス・リンス 1:31.477
7位 マーべリック・ビニャーレス 1:31.478
8位 ヨハン・ザルコ 1:31.488
9位 ブラッド・ビンダー 1:31.574
10位 アレックス・マルケス 1:31.603
11位 ミゲル・オリヴェイラ 1:31.620
12位 ルカ・マリーニ 1:31.665
13位 中上 貴晶 1:31.687
14位 マルク・マルケス 1:31.793
15位 ジャック・ミラー 1:31.870
16位 アンドレア・ドヴィツィオーゾ 1:31.890
17位 マルコ・ベッツェッキ 1:31.901
18位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ 1:31.915
19位 エネア・バスティアニーニ 1:32.010
20位 ホルヘ・マルティン 1:32.544
21位 レミー・ガードナー 1:32.860
22位 ダレン・ビンダー 1:33.049
23位 ラウル・フェルナンデス 1:34.896
ジョアン・ミル

DUCATI

ルカ・マリーニは昨日トップタイムを記録、フランチェスコ・バニャイアは3日目は6番手となった。ヨハン・ザルコはトップ10となり、エネア・バスティアニーニはGP21で13番手。ホルヘ・マルティンは16番手だ。ジャック・ミラーはレースシミュレーションで転倒している。GP22は確実にスピードが改善している様子で、ダヴィデ・タルドッツィによると、パワーデリバリーに関してはまだ改善出来るとのこと。[adchord]

アプリリア

アプリリアはプレシーズンテストでスピードを発揮していると言えるだろう。アプリリアは2種類のテストをテストしており、アレイシ・エスパルガロは最終日を総合4位で終え、マーべリック・ビニャーレスは8位で走行を終えている。カタールに向けては極めて順調と言える出だしだ。

KTM

KTMは3日目にエアロパッケージのテストを行い、改良型のエキゾーストのテストも行われている。ブラッド・ビンダーは11番手につけ、ミゲル・オリヴェイラは最後に走行を開始して、15番手となった。2人は2021年型との比較を積極的に行いながらテストを進めている。ラウル・フェルナンデスは22位、レミー・ガードナーは手首骨折の痛みをかかえつつも走行を重ねて21位となった。

(Photo courtesy of michelin)