スプリントレースが毎週土曜日に開催

ドルナ、FIMはシルバーストーンで各マニュファクチャラーと話し合いを持ち、2023年シーズンの毎週土曜日の午後にスプリントレースを毎回開催することをアナウンスした。スプリントレースの長さは通常のレースの半分で、獲得出来るポイントも通常のポイントの半分となる。

運営側の狙いとしては、できるだけライダーやチームに負荷をかけないようにしつつも、チャンピオンシップとしてのエキサイトメントを向上させることだが、より実態に近い話としては、土曜日にもレースを開催することで、放映権料、サーキット入場料、スポンサー料の増加など、各種の売上を伸ばすことが目的なのではないか。[adchord]

スプリントレースと予選は別物

なお、スプリントレースの結果は予選には影響せず、グリッドは予選で決定される。また、ライドハイトデバイス、エアロダイナミクス、タイヤアロケーション(コンパウンド的な)などの技術的なルールは基本的に同じであるようだ。

チームや選手への負担が増えることは避けられない

ドルナは事前にマニュファクチャラーに説明済みであり、それをどのように、いつ説明したかはチーム側の責任としている。しかし、今回の通達はかなり一方的なもので、実際にバイクに乗ってすべてのセッションで命をかけて走行しているライダーへの配慮がないように思える。

ドルナ、FIM側は多くのレースが開催されることで選手権自体の魅力が増すとしているが、選手やチームへの負担は想像以上だろう。ドルナ、FIMはスーパーバイクも同じく週末に3戦しているから問題ないといった方針のようだが、MotoGPとはそもそも年間のレース数も、車体としてのライダーへの負担、操作の複雑さも異なる。

その他にもエンジンの走行距離、タイヤ本数、もろもろ含め多く議論されるべき内容があるが、ひとまず速報としてお伝えする。

(Photo courtesy of michelin)