1月17日、ヤマハはモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のMotoGPチーム体制を発表。ヤマハ発動機の日高 祥博社長、モータースポーツ開発本部長、ヤマハモーターレーシング社長の鷲見崇宏氏、ヤマハモーターレーシング常務取締役兼モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム代表のリン・ジャービス、ヤマハ・インドネシアモーターマニュファクチャリング社長ディオニティウス・ベティ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム取締役マッシモ・メレガリ、ファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデッリが登場、2023年にポルトガルで開幕するMotoGPに向けて思いを語った。

モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)は今年もモンスターエナジーをタイトルスポンサーに迎え、2018年夏からヤマハと複数年のスポンサード契約を結んだモンスターが今後もヤマハの活躍を支える形になる。今年のモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のカラーリングは基本的なカラーは昨年とほぼ同じだが、車体はよく見ると迷彩柄となっており、これは2023年に厳しいタイトル争いを戦うためにミリタリー(軍隊)的な視点での集中を表したカラーリングだという。

ただ、昨年から引き続きウクライナとロシアの情勢がある中で迷彩柄を採用したことについては、昨年のフランチェスコ・バニャイアのデニス・ロッドマンへのオマージュのヘルメット同様、国際的な常識を問われても仕方ないだろう。[adchord]

鷲見崇宏

「バレンシアテスト以降、モータースポーツ開発部門はさらなるステップアップを目指し精力的に活動してきました。今年はライダーやチームの意見を取り入れ、MotoGPタイトル奪還を目指しています、今シーズンは一旦白紙に戻った状態でスタートします。」

「MotoGPのレベルはかつてないほど高く、42レースもあるので、ライダーとマシンへの要求は新たなレベルに達しています。しかし、私達は挑戦する準備ができています。ファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデッリを始めとするファクトリーチームスタッフ、クルーもやる気に溢れています。世界中のMotoGPファンを楽しませることができるような、エキサイティングなレースを期待しています。」

リン・ジャービス

「昨年、チームはハイレベルな競争と朝鮮をしながらも数々の成功を収めました。中でも、モンスターエナジーとのパートナーシップをカタルーニャGPで延長し、ファビオがそのレースで優勝したことは大きな出来事でした。」

「モンスター・エナジーとは今年で11年目、タイトル・スポンサーとしては5年目のシーズンを迎えます。2023年はMotoGPタイトル獲得を目指してミリタリー的な視点を持って戦うヤマハにとって、この新しいカラーリングはそれにふさわしいものです。このカラーリングはヤマハのファクトリーチームがMXとスーパークロス両方で採用しており、私達の結束を示すものと言えます。

「また、オフィシャルチームスポンサー、パートナー、サプライヤーなどの多くの関係者と長期的なパートナーシップを結んでいることに感謝しています。バイクレースの最高峰クラスで戦うことは、今年以上に困難な年はないでしょう。再び最高峰クラスのトロフィーを持ち帰ることに集中できるのは、こうしたスポンサーの皆様の献身と情熱のおかげです。」

「今年のレースカレンダーにはスプリントレースも追加されますから、2023年のMotoGPテスト開始直後から、集中力と適応力、そして効率性を高めることが必要です。」

ファビオ・クアルタラロ

「冬休みはモトクロスの練習中に手を怪我したことで、予定どおりのシーズンオフではありませんでした。しかしその後もノンストップで準備を続けてきました。2023年に万全であることを確認するために有酸素運動も沢山しています。現在は手の怪我も完治したので、タイトル争いに参加できると感じています。」

「迷彩柄のカラーリングもいいですし、新しい見た目もいいですね。何よりも再びバイクに乗ることができるのが嬉しいです。セパンで早く2023年型のM1をテストしたいと思います。今シーズンも例年通り全力で挑みます。2022年は多くのことを学んだので、今は再びタイトルを目指して戦いたいですね。ファンは冬の間もメッセージを送ってくれて応援してくれました。今シーズンもサーキットでファンに会えるのが楽しみです。」

フランコ・モルビデッリ

「今日から2023年の新しいスタートを切ります。すべてがゼロに戻り、何が起こるか分かりませんから楽しみです。2022年はフィーリングが改善されたと感じてシーズンを終えることができました。この後はプレシーズンテストで良い仕事をし、3月の開幕戦ポルトガルGPに間に合わせることが重要になります。」

「今年から新しいレースフォーマットとなり、ライダーやチームにとっては慣れが必要です。しかし、ファンにとっては楽しめるものでしょうから、ポジティブな変化だと考えています。今日のディーラーミーティングではインドネシアのファンを見かけることができました。彼らの熱意に後押しされて、2023年シーズンを最高の形でスタートさせることが楽しみです。」

(Photo courtesy of yamaha)