33歳のアレイシ・エスパルガロは、2022年のアルゼンチンGPで、MotoGPクラス初の優勝を獲得。これは彼自身グランプリレースの世界で初めての優勝となった。2022年は大きく進化したRS-GPもあって、アレイシ・エスパルガロはシーズンを通してタイトル争いを展開。シーズン中盤以降は彼自身の周回カウントミス、チームのミスも重なってタイトル争いから脱落した。2023年は同じレベルを維持しつつ、ミスをなくせば十分にタイトル争いをすることが可能なはずだ。[adchord]

今年の状況はアプリリアにとって間違いなくプラス

アレイシ・エスパルガロ

「今まで15年間もタイトル争いから遠ざかっていましたから、2022年は自分自身を証明し続ける必要がありました。例えばファビオは過去3シーズンでタイトル争いに絡んできましたから、何かを証明する必要はないわけです。もし自分が2023年も同様にタイトル争いが出来たなら、2024年に関して自分の戦闘力に疑いは少なくなるでしょう。」

「今年の状況は間違いなくプラスです。マーべリック・ビニャーレスは今年でアプリリアファクトリーのライダーとして2年目ですから、素晴らしいパフォーマンスを発揮するでしょう。非常に才能ある選手ですから。彼の活躍自体も自分をプッシュしてくれますし、サテライトチームが出来るのはエンジニアのために重要です。この面ではDucatiが他メーカーを先行しているのはご存知の通りです。彼らは1つのセッションで5通りのやり方を試せるわけですから。こうしたことがアプリリアには不可能でした。サテライトチームを上手に活用することが出来れば、大きな価値があるでしょう。」

「トップ争いが出来るようになるの自分のように時間がかかるケースは珍しいでしょう。しかしすべての場合において、戦闘力はライダーとチーム、バイクの組み合わせで考える必要があります。アプリリアはチームとして、RS-GPはバイクとして2022年のようなトップ争いが出来る状況にはありませんでした。そして33歳の選手がここまでのレベルに到達するまでに、優勝経験が無いのも異例のことです。正直なところ2024年よりも先にレースをしている未来は想像出来ません。ロッシがやったことは偉業だと思いますし、自分にはそこまでの力はないと感じます。2024年時点でどうなっているかでしょうね。」

(Photo courtesy of michelin)