レース終盤にドヴィツィオーゾ選手との激しいバトルを繰り広げたマルケス選手。ターン9で仕掛けるつもりが、バイクのスライドもあってターン10で無理やり仕掛けたという形だったようです。チャンピオンシップは最終コーナーでは考えていなかったと言いますが、それでもチャンピオンシップのリードはしっかりと広げています。

Q

「マルケス、私の心臓はまだバクバクしていますが、本当に素晴らしいレースでした。最終コーナーでのアタックについて皆が話をしています。実際どのようなバトルだったのでしょうか?」

オーストリアGP2位 マルク・マルケス

「最終コーナー、最後の瞬間まで挑戦をしないと寝付きが悪いですからね。ただ今日のドヴィに勝つのは無理でした。今日の終盤の彼は自分達よりも僅かに速かったですね。彼をオーバーテイクするのは難しくて挑戦したことが重要でした。チャンピオンシップにおいても、昨年苦戦したここで獲得したこの20ポイントは非常に重要ですしね。」

 

Q

「最終ラップのターン9では外から攻め、次のターン10ではインサイドに攻め込み、その後はらんでリアタイヤはほぼ縁石の上で完全に横を向いてスライドし、まるでダートトラックのようでした。」

マルク・マルケス

「ははは(笑)正直ターン9でオーバーテイクしようと思っていたんです。ただ3周前にフロントがブレーキングでロックして、そこでドヴィがハードにブレーキングをしてイン側を閉めるのが見えたのでリスクが高すぎると判断したんです。そこでターン9の出口で仕掛けようとしていたんですが、そこでバイクをリーンさせた時に再びリアがスライドしてしまいました。ただとにかく最終コーナーで再びトライしてみたというわけです。ちょっとワイドにはらんでしまったのは残念でしたけど、ドヴィは勝利に相応しいと思います。彼のライディングは素晴らしかったですから。」

 

Q

「ターン10でイン側に入った時、優勝出来ると思いました?」

マルク・マルケス

「色々な事を考えましたけど、チャンピオンシップのことはまったく考えていませんでした(笑)ただもう飛び込んで “なんとか持ちこたえろ!” “フ ロントが流れた” “リアもスライドしてる!”って感じでした。ただ最後にまたワイドにはらんでしまったことでドヴォの勝ちだなというのはわかりました。ただこういった状況で両輪スライドしている状況でも、どうなるかわかりませんからスロットルは開け続けていました。ただスライドを立て直すことができず、加速できなくなってしまったんです。」

 

Q

「チャンピオンシップを最終コーナーでは考えていなかったということですが、チャンピオンシップに関しては実際にはリードを広げたわけです。これでポイント差は16ポイントです。非常に重要な表彰台でしたね。」

マルク・マルケス

「もちろんそうですね。これは数戦前にも話していますが、自分のメインのゴールとしては常にトップで走ることなんです。全てのトラックのすべてのコンデイションでね。これこそが最も重要なことで、実際にそれが出来ています。ですから週末を振り返ってみると満足です。昨年は非常に苦戦していましたが、今年は非常に良いペースを見つけることが出来ましたから。」

 

Q

「これから2週間後のシルバーストーンに向けていかがでしょうか?もちろん異なる結果を望んでいるわけでしょうが。」

マルク・マルケス

「もちろんフロントに出ることが可能なのであれば当然挑戦します。例年はヤマハライダー達が非常に強いわけですが、もちろん挑戦していきます。ただシルバーストーンの前にミサノテストがあります。そこでまた前進出来るかもしれませんから楽しみです。」

(Photo courtesy of michelin)