Team GoElevenとの新契約にサイン

2024年のMOTUL FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)の話題の一つであったイアンノーネの2025年については、現在のチームであるTeam GoElevenでの継続が決まった。イアンノーネはルーキーとして迎えたWorldSBKシーズンでアラゴンでの初優勝を記録。来季もさらに多くの勝利や表彰台を目指す。

記憶に残るデビュー戦

35歳のイアンノーネは、オーストラリアでのWorldSBKデビュー戦で、4年間のブランクにもかかわらず、すぐに表彰台を獲得。レース1では3位、レース中には先頭を走る場面もあり、素晴らしいスタートを切った。しかし、ルーキーとして、パニガーレV4 R、ピレリタイヤ、さらには未知のサーキットでの経験不足、4年間のブランクがあり、シーズン序盤は不安定な内容となった。アッセンでは4位が最高で、スーパーポールレースでは15位、ミミサノではスーパーポールレースで5位、レース2では11位だった。しかし、モストのレース1で再び表彰台に上り、ポルティマオではレース2で4位を獲得した。

アラゴンでの勝利

シーズンが進むにつれて、イアンノーネの安定感は向上。マニクールでは5位、11位、12位と徐々に改善し、クレモナでは3位など、徐々にトップ10常連の一人となった。転換点となったのがアラゴンでの初優勝で、これは彼にとって8年ぶりの勝利であり、GoElevenにとっても2020年以来のアラゴンでの勝利だった。日曜日には2度の4位フィニッシュを果たし、その後エストリルでは2度の9位と8位を獲得。イアンノーネは現在、選手権の6位争いをしている。

イアンノーネの戦歴

アンドレア・イアンノーネは、125cc世界選手権で4勝を挙げ、最終シーズンではランキング7位で注目を集めた。2010年にMoto2へステップアップし、3年間で8勝、19回の表彰台を獲得し、3年連続でランキング3位に入った。その後、2013年にプラマック・ドゥカティでMotoGPデビューを果たし、2015年から2年間はドゥカティのファクトリーチームに移籍。2016年オーストリアGPでの優勝を皮切りにレース勝者となり、その後スズキに2年、アプリリアに1年在籍した。しかし、2019年12月に行われたマレーシアGPでの禁止物質の陽性反応を受け、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から処分を受け、4年間レースから離れることとなった。しかし、その後もトレーニングを続け、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)にルーキーとして参戦したわけだ。

アンドレア・イアンノーネ

「Pata GoElevenチームでドゥカティ・パニガーレV4 Rに乗り続けることができて嬉しいです。初めてのWorldSBKシーズンは多くの驚きと満足感に満ちていました。これからも一緒に成長し、新しい目標に向かって取り組んでいきます。ジジ・ダッリーニャ、クラウディオ・ドメニカリ、パオロ・チャバッティ、マルコ・ザンベネデッティ、マウロ・グラッシリ、そしてPata GoElevenチーム全員に感謝します。特別な感謝をレモ・ゴッビとWorldSBKファミリーにも送ります。」

チームオーナー ジャンニ・ラメロ

「アンドレア・イアンノーネとのプロジェクトを継続することは、チーム全体にとって非常に重要です。特に2024年に得た経験を活かし、各レースで多くのデータを活用して、堅実な基盤からスタートできると確信しています。この決定は、2023年末に行った大胆な選択を裏付けるものであり、表彰台と大きな満足感をもたらしました。また、PataがGoElevenとアンドレアのプロジェクトを信じ、さらなるステップアップを実現させてくれたことを歓迎します。私の協力者たちにも感謝し、特にエリア、デニス、ルチアナには感謝しています。そして、ドゥカティには、競争力のある強力なバイクを提供してくれることに感謝します。最後に、アンドレアには特別な感謝を送りたい。彼との関係は特別なもので、才能だけでなく人としても深く心に残っています。2025年も一緒に進んでいけることに大きな興奮を感じており、重要なポジションを争う準備は整っています!」

チームマネージャー デニス・サッケッティ

「2025年もアンドレアと一緒に戦えることに本当に興奮しています。彼とチームは調和を生み、継続的に成長を遂げました。それはアラゴンでの勝利が証明しており、2025年に向けて非常に高いモチベーションを持っています。4年間レースから離れていたにもかかわらず、彼は予想以上の結果を残してくれました。これからもさらに重要な結果を目指していけると確信しています。我々のプロジェクトは、ドゥカティの技術開発によってさらに強化されるでしょう。アンドレア・イアンノーネ、マウロ・グラッシリ、マルコ・ザンベネデッティ、ジジ・ダッリーニャ、そして私たちを信頼してくれたすべてのパートナーに感謝します。」