優勝出来るとは思っていなかったと語るドヴィツィオーゾ選手ですが、今回も落ち着いた走りでタイヤを温存。レース後半に確実なポイントでオーバーテイクをして、リードを守って1位を獲得しました。今までは優勝から縁遠かった選手ですが、自分の勝ちパターンを完全に把握して走っている印象を受けます。見事な走りでした。

Q

「Ducatiにとってシルバーストーン初優勝、あなたにとってはシーズン4勝目となりました。これでチャンピオンシップもリードする形となり、まさに完璧な1日だったと言えるのでは?」

イギリスGP優勝 アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「そうですね。なぜかはわかりませんが、イングランドは幸運をもたらしてくれるんです。常に良いレースが出来ますし、これが雰囲気なのかファンのおかげなのかはわかりません。ただ今日は朝目覚めた時も本当に気分が良くて、優勝争いは無理だろうけど、表彰台争いは出来ると思っていたんです。アグレッシブに走っていたんですが、レースの中では快適で、バレンティーノ以外の選手は皆タイヤをマネジメントしようとしていました。自分もその状況で快適に走ることが出来て、自分のバイクで楽しむことが出来ました。最終的にはライバルよりもタイヤのグリップが残っていたので、それで他のライダー達をオーバーテイクすることが出来ました。そしてフロントに残り、隙きを与えませんでした。」

 

Q

「マルク・マルケスのエンジンがブローしたことで、16ポイントリードされた状態でレースを始め、これから9ポイントのリードを抱えてミサノに迎える形となります。実に重要な1戦になりましたね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「確かに非常に重要なレースでした。この結果はチャンピオンシップ争いをするにあたってチャンスを与えてくれます。ただ今年は全てのレースで何もかもがかわる可能性がありますからね。ですから最後までチャンピオンシップに関しては考えすぎないほうがよいでしょう。今日のように全力を尽くして、勝てそうなら優勝することが重要です。ライバルは皆強力ですし、チャンピオンシップにおけるアップダウンが激しいですから。チャンピオンシップが終わるまで最大限のポイントを獲得することを考える必要がありますし、しっかりと状況をコントロールしていく必要があるでしょう。」

 

Q

「あなたは常にクールで落ち着いていますが、156戦戦ったMotoGPで2勝を遂げ、今現在は7戦で4勝しているわけです。落ち着いているのは難しいという感じですか?」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「確かに凄く嬉しいですけど、いつもどおり落ち着いています。」

 

Q

「次はあなたとDucatiにとって大きな意味合いのレースとなるミサノです。ここをチャンピオンシップリーダーとして迎えるわけですが、特別な思いもあるでしょうし、直近に良いテストがありました。チャンピオンシップリーダーとして迎えるレースはどうでしょうか。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「ミサノにチャンピオンシップをリードして向かうというのは特別なものです。素晴らしいですが、データ上はDucatiにはあまり相性が良いトラックではありません。どの程度競争力を発揮出来るかどうかはわかりませんが、ここに関しても優勝出来るとは思っていませんでした。週末に良い仕事をしてレースに備えたいですね。」

 

Q

「ミサノもまたブリティッシュウェザーですね。」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「確かにそうですね。」

(Photo courtesy of michelin)