短期的に優位性はなかった
2024年のMotoGPシーズンで、ホンダはヤマハ同様にコンセッション適用を受け、シーズン中の開発やテストなど優遇措置を受けていた。にもかかわらず、ホンダの成績は改善せず、マニュファクチャラーズランキングで最下位に沈む結果となった。コンセッションでは、エンジンスペック変更を含む技術開発の自由や、ライダーによるプライベートテストへの参加が許可されていた。
ファクトリーチームのジョアン・ミルは、このコンセッションが効果をもたらさなかった点に触れ、2025年からはテストチームにアレイシ・エスパルガロ、中上 貴晶が加わることにも触れ、期待を寄せている。
ジョアン・ミル
「今年、コンセッションの適用を受けていましたが短期的には何の優位性も得られず、それは結果にも表れています。この措置が来年に役立つことを願っています。現状では、バイクを速くするための部品を見つける必要があります。しかし、今のところそれができていません。」
「コンセッションでは公式ライダーがテストが可能でしたが、これがアドバンテージだとは思いません。もしバイクが良くなっていれば、自分のの走りも速くなるはずです。バイクを速くすることがテストチームの役割です。公式のライダーがテストしても、心理的に疲弊するだけのこともあります。」
「今年のテストチームの規模は十分ではありませんでしたが、来年はリソースを改善する取り組みが進められています。この変化は来年に大きな効果をもたらすと信じています。」
(Photo courtesy of michelin)