ボルゴ・パニガーレの「ドゥカティ・レノボ・チーム」が、2025年MotoGPシーズンのプロジェクトを発表した。発表の舞台となったのは3年連続となるドロミテ山脈の美しい町マドンナ・ディ・カンピリオ。新型マシン「デスモセディチ GP25」と、2025年シーズンを戦うライダー陣が華々しくお披露目された。今年は3月2日にタイで開幕戦が予定されている。

2025年の注目ポイント

ドゥカティは2024年シーズンに記録的な成功を収め、コンストラクターズタイトル、チームタイトル、そして13勝を達成した。2025年の新シーズンに向けても、進化と卓越性を追求し続けている。新しいデスモセディチ GP25は、ドゥカティ・レッドを基調に、ドゥカティロゴを彷彿とさせるネオンディテールを加えたデザインが特徴。今年はMotoGPで合わせて11回のワールドチャンピオンを誇るペッコ・バニャイア(#63)とマルク・マルケス(#93)がチームを牽引する。バニャイアは再びタイトル争いを目指し、マルケスはドゥカティで新たな挑戦に臨む。ガレージ内の雰囲気、タイトル争いも含めて最も注目されるチームとなることは間違いない。

フランチェスコ・”ペッコ”・バニャイア

「ドゥカティ・レノボ・チームと5シーズン目を迎えることになります。私たちは強固なチームワークを証明してきました。2024年はタイトルを逃しましたが、非常に激しいシーズンでしたし、多くの記録も達成しました。多くのことを学び、それを活かすよう努めました。バルセロナでのテストでは、マシンのフィーリングがすぐに良い方向へ向かっていると感じました。新しいチームメイトであるマルクは非常に強いライダーですし、彼と一緒にマシン開発をさらに高いレベルに引き上げていきたいと思っています。シーズン中、一切の妥協をせず、いつもの精神で戦っていきます。」

マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)

「ドゥカティ・レノボ・チームの公式カラーを纏うことができ、本当に嬉しいです。マドンナ・ディ・カンピリオで新しいMotoGPシーズンを迎え、このキャリアで最も重要な挑戦のスタート地点に立つことに興奮しています。この冬は少しリフレッシュする時間がありましたが、同時にしっかりとトレーニングを行い、挑戦的でエキサイティングな新シーズンに向けて準備が整いました。」

「昨年11月のモンメロテストで開始した作業を継続し、セパンやブリーラムで再びバイクに乗るのが楽しみです。短期的な目標はバイクを楽しむことです。そうすれば、全てが自然についてくると分かっています。公式チームに所属する以上、目標は常に競争力を保ち、毎レースで表彰台や勝利を目指すこと、そして世界選手権で主役となることです。これまでチームと共に過ごした日々で、素晴らしい雰囲気があると感じており、再びデスモセディチ GPに乗るのが待ちきれません。」

「この機会を借りて、クラウディオ・ドメニカーリ、ジジ・ダリーニャ、マウロ・グラッシリ、そしてダヴィデ・タルドッツィに信頼と温かい歓迎をいただいたことに感謝したいと思います。今年は非常に楽しいシーズンになるはずです。」

クラウディオ・ドメニカーリ(ドゥカティ・モーター・ホールディングCEO)

「2025年のドゥカティ・レノボ・チームの発表は、会社全体にとって非常に重要な瞬間です。今年の選択は、継続的な進化を目指すという私たちの目標に基づいて行われました。ペッコとマルクという2人のチャンピオンが加わることで、さらにインスピレーションを与えるチームになるでしょう。私たちは長年、自分たちの能力を信じており、システムに投資することで最高の瞬間を築いてきました。2025年は数多くの挑戦に満ちていますが、私たちはそれに立ち向かう準備ができています。」

ルイジ・ダリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)

「マドンナ・ディ・カンピリオは、ドゥカティ・レノボ・チームの発表にふさわしい特別な舞台です。昨年はパフォーマンスと結果の両面で記録的な成功を収めましたが、目標は変わりません。さらなる進化を目指します。今年のライダーラインナップは、MotoGP™グリッドで最強のペアの一つです。ペッコはドゥカティにとって重要な存在であり、マルクもチームに早く馴染み、その才能を発揮してくれると確信しています。」