苦戦予想のカタールで優勝
マルク・マルケスは、今季でもっとも重要なレースだったとカタールGPを振り返った。得意とするタイとアメリカに比べ、カタールでは苦戦を覚悟していたが、高速コーナーでの改善を含め、週末を通して手応えを得たという。レースではフロントタイヤを温存する戦略を採用し、ペッコに抜かれた後にプッシュを開始し、得意のフロントを攻めるスタイルに切り替え優勝を手にした。

マルク・マルケス
「自分にとっては今週末はもっとも重要なレースでした。開幕戦のタイ、第2戦のアメリカは自分にとって得意なトラックでしたが、カタールは少し苦戦すると思っていたからです。ここではペッコ、アレックスのほうがスピードを発揮すると思っていました。今週末は良い作業が出来ましたし高速コーナーに関して改善が出来ました。今日のレースはフロントタイヤを温存していました。この作戦の最中にペッコが追いついてくるかもしれないとは思っていました。」
「フランコ・モルビデッリは序盤から飛ばしていましたが、自分は気にしていませんでした。自分は自分のフロントを温存しながら限界の手前で走行していました。自分のスタイルはフロントをかなりプッシュするスタイルですから。その後ペッコに抜かれた時に、そろそろプッシュするべきだなと思いました。プッシュを開始してからはフロントタイヤをプッシュするスタイルに切り替えていったんです。」


「アレックスとの接触は自分のミスですね。リアが滑ったのでスロットルを少し閉じたんです。そのせいでアレックスが追突し、モルビデリに抜かれてしまいました。自分も弟も転倒しなくてラッキーでした。最初KTMに抜かれた時はアコスタだと思ったんです。通常は彼がKTM最速ですから。今日のマーべリック・ビニャーレスの走りは素晴らしかったと思います。彼に抜かれた後は、どこで彼のほうが優れているかを観察していました。KTMのバイクも高いレベルにありますが、Ducatiのバランスは最高だと思いますね。」

(Photo courtesy of michelin)