Ducati勢に肉薄したレース

マーべリック・ビニャーレスは、Ducatiの強豪勢と互角に渡り合ったカタールGPの走行に大きな手応えを得た。マルク・マルケスやペッコ・バニャイアを称えながらも、KTMのプロジェクトに対する信頼と、自身のポテンシャルへの確信を持って挑んだレースだった。最終的にはタイヤの空気圧規定違反で16秒加算となり、14位だったがこうした結果がKTMと自分に必要だったと語る。

マーべリック・ビニャーレス

「良い結果が出せると思っていましたが、スピードを発揮出来る自信はありました。マルクとペッコは素晴らしいライダーですが、KTMのプロジェクトを自分は信じています。非常に困難な中ですが良い形でシーズンをスタートしました。バイクのことも理解が進んでいましたし、自分のポテンシャルも理解しています。落ち着いて自分のレースが出来るように全力を尽くしました。」

「マルクとの差が縮まっている中でなんとか持ちこたえようとしていましたが、マルクのほうがフロントタイヤを温存していましたね。ただ、自分にとってはこの位置で走行出来たことは優勝以上に価値があります。Ducati相手にこうして戦えたことはKTMのポテンシャルを示さたと思います。プラクティス等ではスピードを発揮していましたが、レースの中でそのスピードを発揮したいと思っていました。昨日はリアタイヤの選択でミスをしてしまったんです。今日は良い形でプッシュをしましたしライディングスタイルも良くなっていると思います。」

「ソフトはスプリントには良い選択だと思っていたんですが、問題はバイクの事を理解しきれていないことです。この部分に関しては理解が進んでいるので改善は出来ていくと思います。振動の問題は少し改善されていますし、コーナリングでフロントではなくリアをよりプッシュするライディングに切り替えたことで改善もされています。自分にとってもこの走り方がコンスタントに走行する助けになっていますし、コーナリングスピードの維持にも役立っています。ただ、振動が自分の大きな問題ですので、これを改善していきたいと思います。」

「バイクの改善は素晴らしいですが、KTMと自分達なら出来ると思っていました。昨日は明らかにミスをしていますが、今日は良い形で走行出来ていましたし、タイヤの温存もうまく出来ていました。まだ限界は感じていますがバイクの良い点もあります。どの部分の改善が必要かもわかってきていますしね。」

「今日はとにかくレースに集中していたので、タイヤ空気圧の警告がダッシュボードに出ていたかはわかりません。本当に走りに集中していたんです。最終的にどのような判断がくだされるかは興味がありません。とにかくこの結果、パフォーマンスに満足していますし、こういった結果が必要だったんです。」

(Photo courtesy of michelin)