タイヤ消耗が響いたレース展開
リアタイヤの消耗がレースを大きく左右したと振り返ったバニャイアは、11番グリッドからのスタートがすべての要因だと自己分析する。予選での転倒が響き、序盤からギャップを埋めようと激しくプッシュ。その結果、スロットルを大きく開ける走行が続き、コーナー出口での負荷がリアタイヤに蓄積された。タイヤ消耗によって後半にプッシュしきれなかったが、マーべリック・ビニャーレスのペナルティーで繰り上がって2位となった。

フランチェスコ・バニャイア
「今日の結果は悪くありませんが満足していません。日曜にこうした結果を残せるのであれば土曜日に結果を残せたはずだからです。スプリントでは日曜のようなフィーリングを得ることが出来ていませんが、この流れを改善していきたいと思います。スプリントレースは自分の課題ですので改善が必要ですね。11番グリッドからのスタートは簡単ではありませんでしたし、リアタイヤをかなり消耗しました。それに最後のフランキーとのバトルでは時間を消耗してしまいました。こういう走行の中でリアタイヤを使い切ってしまったんです。トップに追いついていきたいと思っていましたが、あの状況の中でベストを尽くしました。」

「マルクに追いついた時点でリアをプッシュしすぎていた状況でした。リアからの振動がひどくなっていましたが、その状況でマルクはレースをコントロールしているのがわかりました。あの時点出来たことはマルクに出来る限り接近することでした。予選で転倒して11番手スタートになったことがすべて原因ですので、将来的に改善していきたいですね。」
「前のライダーに追いつこうと考えるとコーナーの出口でよりスロットルを開ける必要があります。序盤は前のライダー達とのギャップを埋めるためにかなりプッシュして走行していました。フランキーとバトルする中で同様にリアタイヤをかなり消耗しましたし、その後に前のライダーと開いてしまったギャップを埋めるために更にプッシュしたので、またリアを消耗してしまいました。そのせいもあって、残り5周程度のとことでリアから酷い振動を感じるようになりました。これでコーナーでスピードを維持できなくなったんです。11番手スタートは色々と大変です。時には他のライダーのミスで前に行けることもありますが、そうではない時もあります。」
(Photo courtesy of michelin)