マルク・マルケスが優勝、モルビデリがビニャーレスのペナルティで表彰台に浮上
MotoGP第4戦カタールGPはマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が圧巻の走りで優勝を飾った。弟アレックス・マルケスとの接触もあったが、後半にマーべリック・ビニャーレスを抜き返し優勝を飾った。
マーべリック・ビニャーレスは積極的な走りでトップグループで走行。マーべリック・ビニャーレスはスズキ、ヤマハ、アプリリアに続くKTMでの優勝を狙える位置でのトップ走行となったが、終盤にタイヤグリップを使い果たしたことでマルク・マルケスに抜き返された。2位でチェッカーを受けたが、レース後にタイヤ空気圧レギュレーションへの違反が確認され16秒のタイム加算のペナルティーを受け、最終的には14位となった。
しかし、KTMへの乗り換えで苦戦を続けたマーべリック・ビニャーレスにとってDucatiとバトルをしつつの表彰台獲得の経験は大きな収穫だったはずだ。
3位フィニッシュは今週末の予選結果で苦戦を強いられたフランチェスコ・バニャイア。マルク・マルケスを抜くシーンもあったが、終盤はマルク・マルケス、マーべリック・ビニャーレスのペースに付いていくことが出来なかった。
なお、マーべリック・ビニャーレスの空気圧違反によって、フランチェスコ・バニャイアは2位、3位にフランコ・モルビデッリが繰り上がっている。
マルケスは今季7戦中6勝目。2014年以来となるカタールでの勝利を挙げ、ポイントリーダーとしてホームGPのヘレスへ向かう。

4位にはホンダ最高位でDucatiに食らいついたヨハン・ザルコ、5位にルーキーのアルデゲル、6位アレックス・マルケス、7位ファビオ・クアルタラロ、8位アコスタ、9位マルコ・ベッツェッキとなった。ホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)は転倒リタイア。右胸部の打撲と気胸が確認され、病院で精密検査を受ける予定だ。
優勝マルク・マルケス
「レース前にも語ったようにフロントタイヤのセーブが重要でした。序盤はモルビデッリが飛ばしていましたが、彼は後半はあのスピードは発揮出来ないとわかっていたので自分はセーブしていました。その後ペッコに抜かれてからプッシュが必要だと感じてプッシュを開始しました。マーべリックに抜かれた時は驚きました。最初はアコスタかと思ったんです。今日のマーべリックは素晴らしかったですね。ただ、最後にマージンがあったので抜くことが出来ました。カタールでの優勝は最高の気分ですね。」
2位マーべリック・ビニャーレス(※空気圧規定違反で最終的に14位)
「素晴らしい仕事が出来ました。新しいバイクへの適合は簡単ではありませんが、この結果を嬉しく思います。トップで走り続けようとしていたんですけどね。このレースがなにかきっかけになると思います。KTM、テック3、レッドブルに感謝しています。再びこうしてトップで走行出来たことが最高です。」
3位フランチェスコ・バニャイア
「表彰台は嬉しいですが、自分に対して怒っています。今日のパフォーマンスを今日発揮出来ていればと思います。ただ今日の結果には満足すべきでしょうね。スタート位置が後ろですから戦略を理解するのにも大変なんです。最終ラップではリアのグリップが足りませんでした。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝しています。引き続きこういった形で進んでいきたいですね。」