ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が、2025年FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第5戦ミサノのティソ・スーパーポールで圧巻のタイムを叩き出した。1分31秒618という驚異的なラップでトップに立ち、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)に0.238秒の差をつけた。3番手にはアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)が入り、ビモータにとって1989年以来のフロントロー獲得という歴史的快挙となった。
ブレガがラップレコード更新、バッサーニも好走
セッション序盤は、ターン4でライアン・ヴィッカーズ(Motocorsa Racing)が転倒したことで黄旗が振られたが、その直後にブレガが1分32秒109を記録し、暫定トップに浮上。従来のラップレコードを0.2秒上回るペースだった。バッサーニが1分32秒732で2番手、ラズガットリオグルが3番手につけ、暫定フロントローの構成が見え始めた。
ブレガが驚異の1分31秒台、しかしグリッド降格のペナルティ
ラズガットリオグルはセカンドランで驚異的な1分31秒856をマークし、暫定トップに立つ。しかし、ブレガはその直後のラップでさらに速い1分31秒618を叩き出し、トップタイムを更新。だが、このセッション中の「スローライディング」が問題視され、ブレガとアンドレア・イアンノーネ(Team Pata GoEleven)は調査対象に。その後、両者に3グリッド降格のペナルティが科された。
この結果、レース1はラズガットリオグルがポールポジションからのスタートとなり、バッサーニが2番手に繰り上がった。ビモータにとっては、1989年のペルグーサ戦でジャンカルロ・ファラッパとマイク・ボールドウィンがそれぞれ1位と3位を獲得して以来、実に35年ぶりのフロントローとなる。
スーパーポール上位6名
- トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW)1’31.856
- アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki)+0.481
- サム・ロウズ(ELF Marc VDS Ducati)+0.801
- ニコロ・ブレガ(Aruba.it Ducati)+0.000(※ペナルティで4番グリッド)
- アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki)+0.848
- レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha)+0.944