予想外のスプリント勝利にマルケス自身も驚き
マルク・マルケスは、自身でも予想しなかったスプリントレースの勝利をオランダGPで手にした。フィジカル的に厳しく、まるで午後にソファーでMotoGPをテレビ観戦するような気分だったと語るほどのコンディションの中、スタートから集中し、危うく転倒しかける場面もありながら持ち前の経験と戦略でレースを掌握。タイヤの摩耗を見越した走りと、ライバルのラインを封じる判断力で、12ポイント以上の価値があると感じた勝利を手にした。日曜の本戦でも堅実なポイント獲得を目指す姿勢を貫くという。
苦しい体調でも集中力で勝利を引き寄せる
「今日は自分が優勝出来るなんて思ってませんでした。フィジカル面では、まるで土曜の午後に起きてソファーでMotoGPをテレビで見るような気分でした。可能な限りベストを尽くそうと思っていましたが、アレックスとペッコのほうがスピードがありました。なんとか12ポイントを獲得しましたが、12ポイント以上の価値がありました。」
スタート直後の攻防と冷静な判断
「スタートは素晴らしかったです。集中してクラッチ操作を正確にと心がけていました。ターン1ではベストラインを悩んでいましたが、ファビオがインで来たので自分はアウトから攻めました。トラック全幅を使用することは通常ですから、アウトサイドを自分がキープして走行し続けたせいでコース外に押し出されて出てしまったんです。危うく転倒するところでした。」
タイヤマネジメントとライン取りで勝負を制す
「アレックスが新品のリアで速いことはわかっていました。しかしタイヤが摩耗するにつれ自分もスピードが上昇してきました。ラップタイムも良くなっていました。このトラックは後ろにつけてペースで勝っているように見えてもそうでないことがあります。セクター3、セクター4でスリップストリームにつければ有利なんですが、ターン11、ターン12でアレックスが速いのはわかっていましたから、彼が抜きにくいラインを走行しました。」
日曜決勝も「ポイントを失わない」姿勢を継続
「日曜日は戦略は変わりません。出来る限りポイントを失わないようにすることです。今日は12ポイント稼ぐことがありましたからマージンがありますが、しっかりと完走をしてポイントを失わないことを気をつけます。」