チームへの感謝と勝利の共有
スプリントレースで見事な勝利を挙げたフランチェスコ・バニャイアは、歓喜の中心に自らではなくチームを据えた。困難なコンディションの中で幾度も転倒と不安定な走りに苦しみながらも、共に戦ってきたチームへの信頼と感謝を口にし、セットアップの模索と修正を繰り返す過程を振り返る。明確な答えにはまだ辿り着いていないが、週末を通して見え始めた手応えを確かなものにするために、翌日の決勝へ向けて冷静に準備を進めている。

セットアップの試行錯誤と週末への手応え
「本当に嬉しいですが、この優勝は自分よりはチームのものです。可能な限りのライディングをしましたが、チームが常に最高の仕事を遅くまでしてくれました。昨晩も色々な作業をして自分が望むバイクを作ってくれました。まだ明確に答えが出ていませんが、異なるセットアップを試しています。フィリップアイランドの日曜時点で悪くない感触にまでなっていましたが、今週末は良い感触でスタートが出来ました。集中していきますし、明日もしっかりとコントロールしていきます。」
過去の困難と再起への自信
「非常にタフな状況が続いてきましたが、自分よりもチームのほうが辛かったと思います。共にバイクのバランスを探してきましたが、競争力を発揮するのが難しい状況が続いていました。日本は最高、インドネシアは最悪でフィリップアイランドは転倒でした。状況を日毎に追って行く必要がありますが、明日も同様に作業を進めていきます。問題は必ず解決できると思っていますし、次のレースでは解決していることを願っています。」
決勝と今後に向けた展望
「現時点では同じ方向を進めていこうと思っていきますし、今週末を良い形で終えたあとに、ポルトガルで良いレースを繰り返すことが重要です。明日はフェルミンがさらにペースがあるでしょう。周回数が倍になるので彼には有利でしょう。タイヤが明日に関して重要です。今日の時点でもフロントは厳しい状況でしたので、しっかり作業をしたいですね。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。