2019スーパーバイク世界選手権(SBK)第11戦のレース1が、9月28日にフランスのマニクール・サーキットで開催された。SBK史上800レース目となったこの記念すべき大会で、Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタは5位でチェッカーを受けた。チャズ・デイビスは、レース序盤で転倒を喫してリタイアとなった。
予選14番手、5列目からスタートしたバウティスタは、予選のウェット・コンディションからドライへと変化したレース1で、本来の速さを取り戻し、素晴らしい巻き返しを見せて5位でフィニッシュした。
4列目からスタートしたチームメイトのデイビスは、すぐに数多くのライバルをパスしてレースの主導権を握った。しかし、2番手争いをしていた4周目のターン15で、ラツカトリィオグル(カワサキ)と意図せずに接触してクラッシュし、その場でリタイアとなった。幸いなことに、このクラッシュによるケガはなかった。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #19)
5位
「レース中に数多くの困難な状況に対処しなければならなかったことを考えると、5位という結果は決して悪くない。このサーキットは、初めて走るコースでもあり、路面のコンディションも良くなかった。レースは、まだ路面の一部が濡れている状態で、はるか後方の5列目からのスタートとなった。そのため、コースの状況を確かめながら、少しずつペースを上げていった。サーキットを攻略することができたので、5位でフィニッシュできて嬉しい反面、ランキングトップとのポイント差が開いてしまったことは残念だ。このサーキットの走り方が分かってきたので、明日はもっと速く走れると思う」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #7)
リタイア
「トップ争いをしている時までは良かったが、最後まで戦うことができずに、残念としか言いようがない。レース序盤は、サーキットがまだ部分的に湿っていたので、すべてのライダーが慎重に走っていた。おそらく他のライダーは、コンディションが改善してからアタックを開始しようと思っていたはずなので、それなら最初からハードにプッシュしようと決めた。パニガーレV4 Rのセットアップはうまく行っていたが、ドライコンディションで走っていなかったので、エレクトロニクスを完璧に使いこなすことができなかった。そのため、ターン15でキャリブレーションの選択を誤り、接触とクラッシュを引き起こしてしまった。トプラクを避けるために最善を尽くしたが、結果的には接触してしまった。最後まで走っていれば、明日のために貴重な情報を得ることもできたので、結果だけでなく、このような形でレースを終えることになって本当に悔しい。いずれにしても、これがレースなので仕方がない」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of Ducati)