今まで聞き慣れないタイヤの種類として、各チームが「プレヒーテッドタイヤ」というタイヤについて語っている。このプレヒーテッドタイヤは、チームに一旦割り当てられたものの使用されていなかったタイヤで、チームが一度タイヤウォーマーを使用して90℃近くまで温めていたものだ。
つまり、各チームに割り当てられたもののチームが使用しなかったものはミシュランに返却され、再び各チームへと供給されるということになる。各チームが受け取るプレヒーテッドタイヤの本数は基本的に同じで、コンパウンドはソフト、ミディアム、ハードなど、あらゆる種類のタイヤが供給される可能性があるという。
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昨日の走行を終えた段階では、プレヒーテッドタイヤに関してピークパフォーマンスの不足、グリップの不足を訴えていたチームとライダーもいたが、ホルヘ・マルティンとエネア・バスティアニーニはプレヒーテッドタイヤで最速タイムを記録していたのも事実だ。
ミシュランはこれらのタイヤの性能を保証するため、同様のコンディションでタイヤを一度ウォーマーにかけ、その後性能テストを実施。テストにおいてはタイヤの性能低下は認められていないという。

なお、今回カタールでこのプレヒーテッドタイヤが登場したように思えるが、実はそうではなく、カタールではプレシーズンテスト、開幕戦、そして今回の第2戦が開催されているため、各チームに供給されたものの使用されずにミシュランに回収されたタイヤが多く、耳にする機会が増えたといということのようだ。
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)

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