スズキ 2022年末でMotoGP参戦終了との噂ヘレステストにおいて語られているところによると、スズキは2022年末でMotoGPへの参戦を中止するという。撤退の理由は財政的な理由によるもので、コロナによる世界経済、日本経済の落ち込み、さらにはウクライナ情勢による世界経済への影響もあると言われている。

チームが本社から伝えられたのは月曜のテスト前だったようで、現地時間の火曜日には公式なアナウンスが予定されているという。リヴィオ・スッポがスズキのチームマネージャーに就任したのは今年からだったが、スッポ就任の理由の一つには、チーム運営のコストカットもあったようだ。

スズキは昨年4月にドルナスポーツとMotoGP参戦の5年契約にサインしたばかりであり、本来ならば2026年までMotoGPへの参戦の契約がある状態だ。スズキが前回MotoGPから撤退したのは今から10年前の2012年で(※2012年からのMotoGP撤退を発表)発端は2008年のリーマン・ショックから始まった金融危機によるものだった。[adchord]スズキ 2022年末でMotoGP参戦終了との噂

現時点では確定した話ではないが、複数の情報筋からこうした情報が出てくる時点でかなり確度の高い情報と言えそうだ。なお、スズキが撤退したグリッドはアプリリアのサテライトチームが埋めることになりそうで、アプリリアの戦闘力が高まっている現在、アプリリアで参戦を考えるチームも出てくるだろう。

なお、スズキが仮に撤退するとなった場合、スズキのジョアン・ミル、アレックス・リンスの去就に当然ながら注目が集まる。なお、今年エンジンパワーが向上したスズキのGSX-RRを操縦するアレックス・リンスはチャンピオンシップランキング4位、ジョアン・ミルも6位となっており、このタイミングでの撤退は実に、実にもったいない。スズキ 2022年末でMotoGP参戦終了との噂

ジョアン・ミルは以前からレプソルホンダが興味を持っていると伝えられており、ポル・エスパルガロに変わって2023年からのレプソルホンダでの参戦、アレックス・リンスはクロスプレーンエンジンを使用するヤマハからの参戦が予想されている。スズキ 2022年末でMotoGP参戦終了との噂

(Photo courtesy of suzuki-racing)