Ducatiレノボチームは23日に2023年の参戦体制とカラーリングを「カンピオーニ・イン・ピスタ」にて公開。今年はDucatiにとって最高峰クラスデビューの2003年から数えて20周年となる。ライダーラインナップはゼッケンナンバー「1」を使用することになるフランチェスコ・バニャイア、そして昨年Gresiniでの活躍が目立ったエネア・バスティアニーニだ。
昨年はタイトル争いをするペッコに対して、全く引かずに貪欲に優勝を狙う走りをしてきたエネアだけに、今シーズンはペッコにとって厄介な選手が同じチームに存在することになる。
今回の発表はチームとしても、レノボ、アルバなどに加えて、モンスターエナジーをスポンサーに加えたことが大きい。なお車体デザインに関してはDucatiの伝統的な赤ではあるが、カウル中央に明るい赤が差し色として追加されている。
なお、2022年にFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)でもタイトルを獲得したDucatiは、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するAruba.it Racingのアルヴァロ・バウティスタもゼッケン「1」を使用する。[adchord]
クラウディオ・ドメニカリ Ducati CEO
「Ducatiの歴史上で初めて、MotoGPとFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)のオフィシャルチームが共同で始動することになりました。このチームはDucatiコルセ史上最高のチームで、日々の努力が我々を世界の頂点に導きました。昨シーズンの素晴らしい成功を再び確認するための挑戦はワクワクしますが、マドンナ・ディ・カンピーリオのような、 “メイド・イン・イタリー “を完璧に表現する場所から、この挑戦が始まることを嬉しく思っています。」
「Ducatiはスタイル、パフォーマンス、テクノロジーを特徴とするブランドで、レースへの情熱を重要視しています。楽しみながら仕事をすることは我々の哲学でもあり、これで仕事に付加価値を与え、多くのことに取り組みつつ、疲労を軽減することが出来ると考えています。この山々の美しさ、目の前にあるチャンスは、この発表でのシーズンへのコミットメントと純粋な喜びを組み合わせ、シーズン開幕に向けてエネルギーを与えてくれます。」
ジジ・ダッリーニャ
「シーズンのスートはいつだってエキサイトします。今シーズンは歴史に残り2022年のあとに続くシーズンですからなおさらです。昨年の結果を再現するのは簡単ではないでしょう。しかしゴールはコンスタントに改善を続けて自分達を超えていくことです。MotoGPでは昨年チャンピオンのペッコ、昨年3位のエネアと共に進んでいきます。今年の競争はより激化するでしょう。グリッドには強力なライダーが控えていますし、他のメーカーもこの冬に作業を進めてくるでしょう。しかし我々もけして手を止めず、今シーズンは昨年の三冠を防衛することになります。」
ルカ・ロッシ(Lenovo)
「2022年の大成功のあとに新しいシーズンをスタートできることに感激しています。Ducatiと技術パートーナーシップを開始してから、この5年間で達成したことを誇りに思いますし、今後も協力してイノベーションをリード、トラックでのパフォーマンスを常に向上させていきたいと思います。モータースポーツという厳しい世界において、テクノロジーは重要な役割を担っています。リアルタイムのデータ分析、人工知能、シミュレーションから拡張現実まで、レノボはドゥカティと緊密に連携し、デジタル・トランスフォーメーションの価値を開放し、さらに優れた結果を達成することを目指しています。スピード、献身、チームスピリット、結果へのこだわりという共通の価値観をもとに、より速く、より安全で、よりエキサイティングなスポーツの実現のために前進を続けていきます。」
フランチェスコ・バニャイア
「タイトルを獲得したこともあって、今年の冬休みはいつもよりも短いものでした。しかし今はしっかりと準備をして新しいシーズンに備えています。デスモセディチGPとチームが恋しいですし、すぐにトラックで走行したい気持ちです。No.1をバイクに掲げるのは素晴らしいもので、これを今年も維持したいと思います。今年は昨年よりも競争が激化するでしょうから簡単ではないでしょう。しかしグリッドで最高のバイクとチームがあることに確信を持っています。DucatiレノボチームとDucatiに改めて感謝を捧げます。今年もまた共に冒険を楽しみましょう。」
エネア・バスティアニーニ
「オフィシャルチームのカラーリングをまとうのは特別な気持ちになります。この与えられた機会にふさわしい活躍をしたいと思います。もうすぐシーズン開幕ですから、デスモセディチGPに乗るのに長く待つ必要はありません。数週間でセパンテストとなりますが、チームと新しいバイクを理解する良い機会になるでしょう。今年は非常に厳しい1年になるでしょうし、より多くの困難に直面するでしょうが、しっかりと準備できています。クラウディオ、ジジ、パオロ、ダビデを始め、Ducatiの皆に改めて感謝したいと思います。いつもどおり100%を尽くします。」
(Photo courtesy of Ducati)