前戦ヘレスのレース後に行われた有意義なテストを経て、ドゥカティ・レノボ・チームが第6戦ル・マンGPに挑む。ここル・マンでは過去5シーズン、5人の異なるドゥカティライダーが決勝レースを制しており(2024年マルティン、2023年ベッツェッキ、2022年バスティアニーニ、2021年ミラー、2020年ペトルッチ)、デスモセディチGPとの相性の良さは証明済みだ。
2024年にはマルク・マルケスとフランチェスコ・バニャイアが揃って表彰台に立ち、ドゥカティが独占した実績もある。両者は先週のアンダルシアでのテストにも手応えを感じており、今週末も主役になるべく準備を整えている。
総合2位につけているマルケスは、スペイングランプリでの悔しいリタイアを乗り越え、再び好調の波に乗るべく全力を尽くす。プレミアクラスでル・マン3勝の実績を持ち、このコースに絶対の自信を示している。一方、現在ランキング3位のバニャイアは、ヘレスでスプリント・決勝ともに3位表彰台を獲得。ル・マンは下位カテゴリー時代から好成績を挙げているお気に入りのサーキットで、安定したパフォーマンスの継続を狙う。

マルク・マルケス
「再び仕事に戻れることが嬉しいです。ル・マンはここ数年ドゥカティにとって相性の良いサーキットで、昨年も表彰台に立ちました。ヘレスのテストでは多くのことを試しました。何をここに持ち込むかはまだ分かりませんが、ポジティブに考えています。先週末は良い内容でしたが、日曜のクラッシュは残念でした。フランスの天候と気温はレースに大きく影響するかもしれません」
フランチェスコ・バニャイア
「天候や気温は気になるものの、ル・マンは僕が昔から好きなサーキットで、ドゥカティにも合っていると思います。ヘレスではスプリントで好走できましたが、決勝ではオーバーテイクが足りませんでした。それでもダブルで3位を取り、たくさんのポイントを獲得できました。テストでは新しいソリューションを試し、それを今週末にも投入します。競争力をさらに高められるはずです」