2025年シーズンが急速に進行する中、ホンダHRCカストロールチームは、第6戦フランスGPに向けてル・マン・ブガッティ・サーキットへと乗り込む。ヘレスでのポストレーステストで手応えを掴んだルカ・マリーニとジョアン・ミルは、情熱的なファンと大観衆が作り出すル・マン特有の熱気の中、さらなる進化を狙う。

マリーニは直近4戦連続でトップ10フィニッシュを記録し、日曜の決勝で安定して順位を上げる走りを続けている。予選での一歩前進を目指す今回、昨年のフランスGPでの結果を上回ることは十分に現実的だ。ブレーキングが多いル・マンのレイアウトは、RC213Vの特性とも噛み合う可能性がある。

一方のミルは、前戦でもトップ6争いを展開し、ホンダ勢最速の地位を守った。Q2進出の常連として、そのスピードをポイントに変えることが今週末の最大の課題。着実に進化を見せるRC213Vと共に、戦闘力の証明に挑む。さらに今大会には、中上貴晶がHRCテストチームからワイルドカード参戦し、チームの取り組みに貢献する。

ルカ・マリーニ

「毎週末ペースを築き、前進するためのステップを重ねてきました。これを継続することが重要です。ヘレスでは将来に向けたテストができたので、ここでも進化を続けたいです。ル・マンはブレーキングが多いレイアウトで、ホンダに合っているはずです。ヘレスのような接戦をまた繰り広げたいし、Q2にしっかり入って決勝に向けた準備を整えたいです」

ルカ・マリーニ

「ル・マンでの目標はシンプルです。自分たちの努力とスピードを、結果=ポイントで証明すること。ポテンシャルがあるし、Q2進出も安定しています。レースではセカンドグループに食い込めているので、チームと共にこの流れを続けたいです。全力で取り組み、必ず成果を出します」