
試練と収穫が交錯
2026年AMAスーパークロス第11戦デトロイト大会は、Honda HRC Progressiveにとって試練と収穫が交錯する一戦となった。その中で下田丈が250SXイーストクラスで3位表彰台を獲得し、シーズン中盤戦において存在感を示した。450SXクラスではハンター・ローレンスが圧倒的なスピードを披露した。予選トップ、ヒートレース勝利、さらにメインイベントでもファステストラップを記録。
しかし、レース中盤にチェイス・セクストンとの2番手争いの最中、フープスセクション終盤で激しく転倒。ハンドルの曲がりとフロントブレーキのトラブルによりピットインを余儀なくされ、最終的に18位でフィニッシュした。この結果によりポイントリードは失ったが、ランキング2位で首位との差はわずか4ポイントにとどまっている。
レースではスタート直後5番手から追い上げ、3周目には3番手まで浮上するなど力強い走りを見せていたが、不運が結果を大きく左右した。なお、ジョーイ・サバッチ、クリスチャン・クレイグ、シェーン・マケラスはいずれもトップ15圏内でフィニッシュしている。
250SXイースト:下田の粘りとサテライト勢の躍進
250SXイーストでは下田が好スタートから序盤2番手につけ、3周目には再び2位へ浮上。その後は腕上がりに苦しみながらも上位争いを維持した。レース後半に一時4番手へ後退するも、終盤にコティ・ショックが転倒したことで再び順位を上げ、3位表彰台を確保した。ランキングでも3位を維持し、首位コール・デイビスとの差は14ポイントとなっている。その他ではルーク・ニースがトップ10入り、エヴァン・フェリーがキャリアベストとなる11位を記録するなど、サテライト勢の健闘も光った。シリーズは残り6戦。Honda HRC Progressiveは次戦セントルイスでの巻き返しを狙う。250SXではイースト/ウエストのショーダウンが予定されている。
ハンター・ローレンス
「今日は少し複雑な一日でした。予選やヒートはとても良くて、バイクもチームも自分自身もすべてがうまく噛み合っていました。メインでもすごくいい感触で、前に出てケニーやチェイスを追っている状況でした。ただフープスの最後で不意にクラッシュしてしまいました。自分は大丈夫でしたが、バイクにダメージが出てしまいました。レースではこういうことも起こりますし、ピットに入らざるを得ませんでした。その後もフロントブレーキのトラブルでさらに2回転倒してしまい、難しいレースになりましたが、2ポイントは持ち帰れたと思います。厳しい状況でしたが、まだ戦いの中にいますし、来週の巻き返しが楽しみです」
下田丈
「コースはジャンプが多くてフープスも大きく、全体的に乗りにくさを感じていました。1周目はかなり混乱していましたし、すぐに腕上がりも出てしまって厳しかったです。正直、今日は良いところがありませんでした。ペースも遅くてうまく対応できず、判断も良くなかったです。もう5戦目なので、ここからは勝ちにいく必要があります。今の状況では来週のショーダウンが大きなチャンスだと思うので、しっかり結果を出さなければいけません」
次戦への展望 ラース・リンドストローム
「ここまでの450シーズンは大きな問題もなく、すべてのレースでトップ4以内に入ってきました。シーズンを通して困難がないという方が珍しいので、今回は多くのポイントを失いましたが、それでもチャンピオン争いにおいて非常に良い位置にいます。ハンターの走りには大きな自信を持っていますし、主導権はまだ握っていると考えています。何より彼が無事だったことが重要で、さらに勝利へのモチベーションも高まっています。ジョーは本来の走りではなく、コースコンディションと体調面が影響していたと思います。今週しっかり準備して、セントルイスで巻き返してくれるはずです。2人とも9月のSMXで同地を制しているので、良い流れで次戦に臨めます」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。