
MXGP第5戦トレンティーノGPで、Honda HRC PETRONASのジェフリー・ハーリングスが驚異的な追い上げを見せ、総合優勝を飾った。レース1では約15秒差からトップに立ち勝利を奪取。レース2でも同様の追い上げで2位に入り、総合優勝を決めるとともに、ランキング首位との差をわずか4ポイントに縮めた。
予選で9位に終わったハーリングスは不利なゲート位置からのスタートとなり、タイトな1コーナーで出遅れる展開となった。それでもテクニカルなピエトラムラータのコースで独自のライン取りと高いリズムを維持し、トップ集団を追撃。一時は先頭グループより4秒速いペースを刻み、次々とオーバーテイクを決めて勝利を手繰り寄せた。レース2でも同様に追い上げたが、あと一歩届かず2位。それでも総合優勝には十分な結果となった。
チームメイトのトム・ビアーレも好走を見せ、総合3位で表彰台を獲得。レース1ではトップを視界に捉え続ける走りで3位に入ると、レース2では中盤のクラッシュで順位を落としながらも終盤に2台を抜き返し、再び表彰台圏内に浮上した。
一方、ルーベン・フェルナンデスはスタートに苦しみ、両レースともトップ争いに加わることはできなかったが、粘り強い走りで2レースともトップ10圏内に入った。MX2クラスのバレリオ・ラタも流れを掴めず苦戦。両者は次戦に向けて課題を持ち帰る形となった。
シリーズはここで約4週間のインターバルに入り、次戦は5月23日から24日にかけてフランス・ラカペル・マリヴァルで開催される。
ルーベン・フェルナンデス
「今日は厳しいレース日になりました。常に誰かとバトルしている状況で、思うように流れを作ることができませんでした。スタートが決まっていればもっと楽な展開にできたはずですが、トップ10付近からのレースではリズムを掴むのが難しかったです。これから数週間の休みがあるので、引き続きハードワークを続けてトップグループに近づいていきたいですし、そこまで大きな差はないと感じています。」
トム・ビアーレ
「レース2の中盤、ウェーブ後に大きなクラッシュをしてしまい、多くのタイムとポジションを失いました。それでも表彰台のために全力で追い上げ、フィニッシュラインを越えた時には達成できたとは分かっていませんでした。今週末は全体的にとても楽しかったです。低速でテクニカルなコースですが、自分に合っていると感じました。ここから少しGPが空くので、この良い流れを維持したまま再開を迎えたいです。」
ジェフリー・ハーリングス
「スタートの改善は必要ですが、それ以外の部分では週末を通して非常に良いスピードがありました。レース1では15位から優勝、レース2では10位から2位まで追い上げることができました。良い流れを見つけることができ、両レースで良いラインも選べていました。コンパクトなコースだったので創造的な走りが必要でしたが、それがうまく機能しました。Honda HRC PETRONASの全員が懸命に取り組んでくれた成果を結果で返すことができて嬉しいですし、選手権にとって重要なポイントを獲得できました。まだシーズンは長いですが、大きな意味のある結果になりました。」
バレリオ・ラタ
「週末に入る前に期待していたような結果にはなりませんでした。流れがうまくいかず、不運も重なりました。これから4週間のインターバルがあるので改善に取り組み、自分の持っているポテンシャルをしっかり発揮できる状態に戻したいです。すでにフランスGPに向けて集中しています。」
マーカス・ペレイラ・デ・フレイタス
「トレンティーノはこれまでも多くの良い思い出をもたらしてくれましたが、今回の2026年大会も間違いなく記憶に残るものになりました。ジェフリーの2レース、特にレース1の走りは驚異的で、このコースを得意としていない中でもスピードと決意を示しました。現在ランキングトップとの差はわずか4ポイントで、休暇期間に入りますが、彼は継続してレースに出場する予定です。このようなパフォーマンスを見ると、その選択が正しいことは明らかです。また、トムも表彰台獲得に向けて素晴らしい戦いを見せてくれました。レース2でのクラッシュを乗り越え、必要な結果を掴み取ったことを非常に嬉しく思っています。ルーベンはスタートに苦しみながらも総合8位を獲得し、バレリオは本来の力を発揮できませんでしたが、チームとして改善に取り組み、5月23日から24日にフランスで行われる次戦に向けて万全の状態で臨みます。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。