
2026年MXGPモトクロス世界選手権第5戦トレンティーノGP(イタリア・ピエトラムラータ)で、Red Bull KTMが再び存在感を示した。MX2クラスではサッシャ・コエネンがKTM 250 SX-Fを駆り、圧倒的な走りで総合優勝を獲得。今季初勝利を1-1のパーフェクトスコアで決めた。
ガルダ湖近郊のチクラミーノ・サーキットは、硬質でタイトかつ石の多い難コースとして知られる。週末は土曜が晴天、日曜は変わりやすい天候と雨に見舞われたが、その中でもコエネンは完全に主導権を握った。
コエネンは今季5戦連続で予選ヒートを制圧。決勝第1ヒートでは泥で滑りやすく轍の深いコンディションの中、全周回でトップをキープして勝利を挙げた。第2ヒートでもホールショットを決め、そのまま10秒差を築く独走展開。終盤に転倒を喫したもののリードを守り切り、週末3勝を達成した。この結果、ランキング首位のシモン・レンゲンフェルダーとの差をわずか4ポイントに縮めた。
一方、MXGPクラスではルーカス・コエネンがランキング首位を維持。第1ヒートでの転倒により最後尾から追い上げる苦しい展開となったが、第2ヒートでは一時トップに立つなど速さを示し、総合7位で大会を終えた。それでもポイントリードは4点を保持している。
アンドレア・アダモは母国ラウンドで健闘。第1ヒートを6位でまとめたが、第2ヒートではスタートミスと転倒により13位。総合11位となった。
MX2王者シモン・レンゲンフェルダーは今季初めて表彰台を逃したものの、ランキング首位は維持。EXM125ではモリッツ・エルネッカーが再び1-1で圧勝し、タイトル争いをリードしている。
選手権はここから小休止に入り、次戦フランスGP(ラカペル・マリヴァル)は5月23日から24日に開催される。
ルーカス・コエネン
「全体的には無事でコンディションも良いので満足しています。このコースは自分のスタイルにあまり合わないので大きな期待はしていませんでした。第1ヒートでは2度のクラッシュがあり、多くのライダーを抜かなければなりませんでした。第2ヒートでは落ち着いて走ろうとしましたが、小さなミスの代償を払いました。それでも良いペースはあったので前向きに捉えています」
アンドレア・アダモ
「今日は全く異なる2つのヒートでした。第1ヒートはスタートが良く、自分のポジションを維持できました。小さなミスや腕上がりはありましたが、走り自体の感触とスピードは良かったです。トップとの差も大きくありませんでした。第2ヒートはスタート手順をうまくこなせず、準備が整わないまま少し遅れてしまいました。そこから追い上げてトップ10圏内まで戻しましたが、転倒でポジションを落としました。それでもペースは良く、再びトップ10に迫ることができました。今年のMXGPは非常に接戦で、スタートの重要性を強く感じています。この経験を次に活かします」
サッシャ・コエネン
「今週末は3勝できて本当に嬉しいですし、初めての達成です。第1ヒートではホールショットを決めてリードを築き、そのまま最後までコントロールできました。第2ヒートはさらに良い感触で、よりスムーズに走れていました。残り3周で大きなミスと転倒がありましたが、再スタートして再び勝つことができました」
シモン・レンゲンフェルダー
「第2ヒートでは少し良くなりました。セットアップの変更を進めていましたが、なかなか良いフィーリングとプッシュができず苦労しました。それでも最後は3位まで上げることができました。良い週末もあれば難しい週末もありますが、今日は後者でした」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。