
モンスターエナジー・グランプリ・オブ・チェキア(ブルノ)の決勝レースで、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が今季2勝目を挙げた。スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチームの小椋 藍が0.4秒差の2位に入り、MotoGP自己最高位を更新。フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は0.169秒差でファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)を抑えて3位表彰台を獲得した。出場停止処分中のマルコ・ベッツェッキはノーポイントに終わったため、マルケスはランキング首位のマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)との差を40ポイントに縮め、タイトル争いが大きく動いた。
バニャイアが積極的な仕掛け
スタートでホールショットを奪ったのは小椋 藍で、ファビオ・ディ・ジャンナントニオとマルク・マルケスがこれに続いた。マルケスはターン3でディ・ジャンナントニオに仕掛け、その混乱を突いてバニャイアも前に出た。
さらにバニャイアはターン7でチームメイトのマルケスをオーバーテイク。これは積極的ながらもクリーンな動きで、バニャイアはすぐさま前を行く小椋のリアタイヤに迫り始めた。小椋は懸命に守ったが、2周目のターン10でバニャイアがついにトップに立った。数コーナー後のターン13では、マルケスもチームメイトに続いて小椋をかわし2位に浮上した。
4周目の時点でバニャイアはマルケスに0.5秒差をつけてトップを走行。小椋はマルケスからさらに0.7秒遅れの3位につけ、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)とディ・ジャンナントニオが4位・5位に続いた。一方、ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)はロングラップペナルティを2回消化する前の段階で8位を走行していた。
5周目、マルティンは1回目のロングラップループに進入し、2024年世界チャンピオンは10位まで後退。2回目のペナルティ消化後はエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)の後方13位まで順位を落とした。
バニャイア・マルケス・小椋が後続を引き離す
10周目までにアコスタは小椋から2.1秒差まで離され、ディ・ジャンナントニオがKTM勢を懸命に追う展開となった。トップではバニャイアがリードを維持していたが、マルケスがレース中で最も接近。小椋も0.8秒差で食らいつき、11周目にはポールシッターの小椋がパーソナルベストラップを記録した。
マルケスが勝負に出る
その後マルケスがターン4でフランチェスコ・バニャイアをパス、マルケスはすぐさまバニャイアから0.6秒のリードを築き、バニャイアの背後には小椋が迫った。初優勝を狙う小椋は素早い判断でバニャイアをオーバーテイク。残り5周、遅いブレーキングで仕掛け、2位に浮上した。
残り4周、マルケスと小椋の差は0.8秒。残り3周では0.7秒に縮まり、小椋がわずかに速いペースを刻んでいたが、まだ逆転には至らなかった。残り2周で差は0.6秒。さらに後方ではディ・ジャンナントニオがレース最速ラップをマークしてバニャイアに迫っていた。
最終ラップ、マルケスは0.8秒のリードだったが、小椋はセクター2までに0.5秒差まで詰め寄った。小椋は最後まで諦めずにプッシュしたが、マルケスが今季2勝目を挙げた。
小椋はMotoGP初優勝まで0.4秒に迫る2位でフィニッシュ。ブルノでの週末は自身のMotoGP参戦以来最高の内容となり、総合ランキングでもマルケスから6ポイント差に迫った。バニャイアはディ・ジャンナントニオを0.169秒差で抑えて3位に入り、表彰台の3人全員がブルノでのダブル表彰台を達成した。
ポイント圏内の結果
ディ・ジャンナントニオは最終ラップにレース最速ラップを記録するなど終盤の追い上げは目覚ましかったが、表彰台には届かず4位。ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が5位でHRCとして今季初の日曜日トップ10フィニッシュを果たした。フェルミン・アルデゲル(Bk8グレシーニ・レーシングMotoGP)は6位。木曜日に体調不良で入院していたなかでの7位入賞は大きな健闘だった。ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)は0.136秒差でマルティンを抑えて8位でフィニッシュした。
マルティンは2回のロングラップペナルティもあり9位に終わり、アプリリア・レーシングにとっても厳しい週末となった。バスティアニーニが10位、ルーキーのディオゴ・モレイラが11位でチェッカーを受けた。ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)、フランコ・モルビデッリ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)、トプラック・ラズガットリオグル(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が最後のポイント圏内に入った。
一方、アコスタは終盤にマシントラブルが発生してリタイアを余儀なくされ、ポイント獲得のチャンスを逃す悔しい結果となった。
次戦はアッセン
次戦は歴史的な名コースであるアッセンへと舞台を移す。ベッツェッキとアプリリアはドゥカティ勢とマルケスの猛追に対し、反撃が求められる。2026年のMotoGPタイトル争いはますます激しさを増している。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。