2018 年シーズン序盤の海外戦を終えたミシュランと MotoGPは今、ヨーロッパに戻ります。そして、ヨーロッパ大陸 11 連戦の初戦、Gran Premio Red Bull de España(スペイン・グランプリ)が今週末、スペインのへレスで開催されます。

昨年のレース後に路面の再舗装が行われたサーキットでのレースは、ミシュランにとって3戦連続となります。スペイン、アンダルシア地方に位置するこの1周4,423mのへレス・サーキットは路面の全面再舗装が行われていますが、アルゼンチンと米国で行われた前2大会の場合とは異なり、ミシュランは今回、このサーキットでテストを実施したチームのデータを評価する機会を得ており、コースの特性に関する情報を携えて選手権第4戦に臨みます。

この貴重なデータにより、今週末に向けたタイヤ選定では、すべてのライダー、チーム、そしてマシンのニーズを満たすように設計されたコンパウンドを特徴としており、関係するすべての人に完璧な選択肢が提供されます。MICHELIN Power slick タイヤはフロント、リアともにソフト、ミディアム、そしてハードのフルレンジが用意されます。フロントはすべて左右対称設計ですが、リアタイヤについては右側をよりハードにした左右非対称設計としています。これは左コ
ーナーが5つだけであるのに対し、右コーナーが9つあることでタイヤの右側により大きなストレスがかかるこのサーキットのレイアウトに対応したものです。

レースウイークエンドの降雨は常に想定しなければならない要素ですが、MICHELIN Power rain タイヤは、ソフトとミディアムのコンパウンドのものが用意され、リアタイヤについては、フロント同様、右側のショルダー部分をよりハードとした左右非対称設計となっています。

今年のヨーロッパラウンド初戦となるこのレースは、ミシュランにとって非常に特別な意味があります。決勝当日には、グランプリ最上級クラスにおけるミシュランタイヤの400回目の勝利が見られることになるからです。1973年の二輪グランプリ世界選手権参入以来、ミシュランはライバルタイヤメーカーと争う中で73%のレースで優勝を飾り、MotoGPの単独タイヤサプライヤーとなってからは(今週末のへレス大会までに)39回の勝利を数えています。

Circuit de Jerez(へレス・サーキット)はセビリアの南約90km、スペインのシェリー生産地帯にある町、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの近郊に位置しています。このレースは1989年から連続してMotoGPカレンダーに組み込まれており、現在は欧州ラウンド最初のレースとしての開催が恒例となっています。スペインで開催されている4つのレースのうちの1つですが、スペインGPのタイトルが授与されているのは唯一この大会で、毎年、コースを囲む丘を埋め尽くすほどの大観衆が訪れています。

走行は金曜日に2回予定されているフリープラクティスセッションから開始され、土曜日にもさらに2回行われるフリープラクティス、そして日曜日の決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選がこれに続きます。この大会の決勝は、今年周回数が減じられるレースのうちのひとつで、これまでの27周ではなく、今年は25周で争われます。ミシュラン400勝目のライダーが決まるレースのスタート予定時刻は現地時間14時00分、日本時間21時00分です。

ミシュラン・モータースポーツ 2 輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「非常に厳しい海外3レース、そしてシーズン開幕前に3回行われたテストを経て、私たちはヨーロッパに戻りますが、だからといってやるべき仕事が楽になるわけではありません。私たちは今回も再舗装されたコースに向かので、レースウイークエンドにどうなるのか実際のデータはありません。それでも、このコースで実施されたテストからの情報を得ることができました。それにより私たちは、新しい路面に理想的と思われる、そしてすべてのライダーに、そのライディングスタイルとバイクに合った最適な選択肢を提供するレンジのタイヤを持ち込むことが可能となりました。ヘレスは常に素晴らしい大会ですが、今年はミシュランのグランプリ400勝を見ることができるという特別な意義が加わります。これは壮大な成果ですし、スタイリッシュに祝うことができるよう、私たちは素晴らしいショーをお見せする決意です」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュラン プレスリリース>