バルセロナ郊外で開催中の第 7 戦カタルーニャ GP 予選は、NTS RW RACING のスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツにとって試練の予選になりました。オデンダールは午前の予選で力強い走りを披露し、トップ20圏内に届くパフォーマンスを発揮しました。

しかし、午後の予選ではレザースーツの中にハチが迷い込み、六ヶ所を刺されるというアクシデントに遭遇。さらに午前から温度条件が上昇したコンディションとも相俟って、午前中に披露していた本来の実力を存分に発揮できず、フラストレーションの溜まるセッションになってしまいました。また、ジョー・ロバーツは今日が21歳の誕生日でしたが、午前のFP3で不運な転倒を喫してしまい、午後の予選では充分な安心感を持って走りきることができませんでした。オデンダールとロバーツは、それぞれ9列目と10列目から明日の決勝レースを迎えます。全22周で争われる明日のカタルーニャGP決勝レースは、午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートします。

スティーヴン・オデンダール

(予選25位1分44秒972)
「午前のセッションではいい走りをできて、バイクもとてもいい状態だった。2番手の選手まで0.6秒の僅差で、力強い手応えを掴むことができたんだ。しかし、午後の予選では温度条件が上昇して、厳しいセッションになってしまった。明日は今日よりも涼しくなれば、きっといいパフォーマンスを披露できると思う。いつも全力でがんばっていいバイクに仕上げてくれるチームのためにも、明日は全力でがんばるよ」

ジョー・ロバーツ

(予選28位1分45秒366)
「今朝のFP3では最終コーナーで転倒してしまったために、一日のセッションをうまく進めることができなくなってしまった。フロントにチャタリングが出ていて、気持ちよくバイクを走らせることができない状態での、奇妙な転倒だったんだ。たとえバイクが完璧ではなくても、も攻めなければならないときはあるものだけど、今日のFP3は少し無理をして限界を超えてしまったのかもしれない。その結果、昨日と同様にフロントが切れ込んでしまったのだと思う。だから、午後の予選では、セッション前半の時間を安心感を取り戻すことに費やした。それでも充分なフィーリングを取り戻すことができなかったので、無理をせずに限界よりも低いところで走ることを心がけたんだ。結果的に、今日は満足のいく一日にはならなかったけれども、明日は充分な感覚を取り戻せるようにチームと一丸となって良いセットアップを見いだしたい。明日の決勝レースもきっと暑くなるだろうから、ムジェロのときのようにタイヤの温存を心がけながら安定したリズムを刻んで、いい結果を獲得したい。」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今日は良いセットアップを見いだすことに苦戦しました。特にジョーのスタッフは、彼が安心感を持って走れるバイクに仕上げられるよう、チーム全員でがんばってくれました。とはいえ、昨日と今日の2回、同じ14コーナーで転倒してしまったことが、ジョーのライディングに影響を及ぼしてしまったことは否めません。スティーヴンは、フリープラクティスを通じて力強い走りを披露してくれました。レースペースも非常に安定をしていましたが、残念ながら予選でそのパフォーマンスを発揮することができませんでした。決勝レースでは、スタートをうまく決めれば、きっといいポジションで争ってくれるでしょう。ジョーも素晴らしいファイティングスピリットの持ち主なので、決勝レースになれば自信を取り戻して強さを発揮してくれるはずです。かならずや、トップ15圏内のポイント争いを繰り広げてくれることでしょう。」

(Photo courtesy of NTS)

<NTS プレスリリース>