全18周のレースが予定されていたMoto2クラスのイギリスGP決勝は、悪天候により安全な開催が懸念されたため、キャンセルされることになりました。
天候回復を待ちながら、レースディレクションは最後までレース開催の可能性を模索し続けましたが、新路面の排水性の悪さからコース上の水たまりが掃けなかったために、午後4時にレースを中止するという最終判断がくだされました。日曜のコンディションと気象・路面条件が類似していた土曜午後のMotoGPクラスFP4では、転倒者が続出し、ティト・ラバト選手は右脚大腿骨、腓骨、脛骨を骨折する大けがを負っています。選手の安全を最優先に考慮する上で、今回のレース中止は妥当な判断だったといえるでしょう。
ロードレース世界選手権で決勝レースが中止されたのは、1980年のオーストリアGP以来です。このときは、ザルツブルグリンクに40センチの降雪があったため、レースがキャンセルされました。
第13戦サンマリノGPは、9月7日(金)午前に、第一回目のフリー走行がスタートします。
ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)
「今日の決勝中止は全関係者にとって残念な結果で、なかでも雨の降りしきる寒い中、最後までレース開催を待ち続けた来場者の皆様は本当にがっかりされたことと思います。しかし、こればかりは我々にはどうしようもないことです。私たちも、決勝レースを走りたかった気持ちは山々でしたが、選手たちの安全という最重要事項を考慮すれば、今回のレースディレクションの判断は妥当なものだったと思います。我々NTS RW Racing GP は、次のサンマリノGPで実力を発揮し、追加ポイントを狙えるよう引き続き努力していきます」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)