
灼熱のチャーンでシーズン開幕 鍵はリアの温度管理と電子制御
2026年FIM MotoGP世界選手権が、2月27日から3月1日にかけてタイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開幕する。PTグランプリ・オブ・タイランドがシーズン初戦となる。
例年は終盤のアジアラウンドに組み込まれてきたタイGPだが、今年は開幕戦として開催される。週末を通して猛暑と高湿度、さらには突発的なスコールの可能性も予想される。前回大会では路面温度が58度に達し、タイヤは極限の熱負荷にさらされた。
バンコクの北東約500キロに位置するチャーンは、全長4.554km。左5コーナー、右7コーナー、さらに1kmを超えるロングストレートを含む2本の長い直線を持つ。グリップレベルは中程度で、リアのホイールスピンを誘発しやすく、とりわけタイヤ中央部の温度上昇が急激に進む特性を持つ。
こうした条件に対応するため、ミシュランは2025年大会および同サーキットでのテストで実績を残した配分を継続する。
フロントには、左右対称のMICHELIN Power Slickをソフトとミディアムの2種類用意。2026年は従来3スペックだったラインアップを2スペックへ簡素化した。
リアには非対称スリックのソフトとミディアムを投入。いずれも内部構造を強化し、右側ショルダーに耐熱性の高いコンパウンドを採用する。長い加速区間と激しいホイールスピンにより内部温度が急上昇するこのコースでは不可欠な仕様だ。
2025年のティソ・スプリントおよび決勝で使用された4仕様はいずれも高い実績を残した。リアのソフトは高いグリップを発揮する一方で動きが大きく、ミディアムは安定性と一貫性に優れる。ライダーは自身のスタイルやマシン特性、戦略に応じて選択できる。
ピエロ・タラマッソ
「ブリーラムはカレンダーの中でも特に熱的負荷が大きいサーキットです。非常に長いストレートでリアに大きな負荷がかかり、路面温度は極めて高く、さらにグリップが限定的なアスファルトが加速時のホイールスピンを助長します。」
「このような状況ではスピニングの管理が極めて重要です。チームは車体セットアップと電子制御の最適化に集中的に取り組み、ホイールスピンを抑えながら距離を通じてタイヤ性能を維持する必要があります。摩耗レベルは高いもののコントロール可能であり、グリップと安定性は確保されています。リアのソフトとミディアムはそれぞれ異なる特性を持ちながら競争力があり、ライダーに真の選択肢を提供します。」
「ブリーラムの雰囲気は常に素晴らしく、情熱的なファンが集まります。プレシーズンテストを経て各チームは十分な準備を整えています。開幕戦から激しい戦いが展開されると確信しています。」
なお、雨天時には、フロント・リアともに左右対称のMICHELIN Power Rain(ソフト、ミディアム)が供給される。
タイGPは2月27日金曜にプラクティスで幕を開ける。予選は2月28日土曜、Q1が10時50分から11時05分、Q2が11時15分から11時30分(現地時間)。13周のティソ・スプリントは土曜15時開始。26周の決勝は3月1日日曜15時にスタートする。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。