2019スーパーバイク世界選手権(SBK)の開幕戦がオーストラリアのフィリップアイランドで開催され、Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタが全てのレースで勝利し最高のシーズンスタートを切った。
昨日行われたレース1に続き、バウティスタは、10周で争われるスーパーポール・レースでもジョナサン・レイ(カワサキ)を抑えてトップ・チェッカーを受け、その後に開催されたレース2でも、再びレイに12秒もの大差をつけて優勝した。
その結果、バウティスタは合計62ポイントを獲得し、2位のレイに13ポイント差を付けて、チャンピオンシップ1位にランキングされた。
チームメイトのチャズ・デイビスは、レース2で復調の兆しを見せた。午前中に、彼のメカニックがパニガーレV4 Rに大きな変更を施したことによってマシンのコントロールが容易になり、デイビスは7位でチェッカーを受けた。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #19) 1位
「今週末は、これ以上ない最高のスーパーバイク・デビューとなった!レース1に続いて、スーパーポール・レースでも、レース2でも完勝することができた。もしレースの前に誰かが3回優勝するだろうと言ったら、きっと信じられなかったと思う。しかし、テストではハードワークを続けて、素晴らしいマシンを仕上げることができた。午前中のスーパーポール・レースでは、レイとのバトルを存分に楽しむことができた。彼が手強いことは分かっていたし、彼は常にプッシュしていた。信じられないようなペースで走行していたので、集中力を切らさないようにして、レース終盤にリードを奪うことができた。レース2では、サーキットのコンディションが午前中よりも難しくなった。路面の温度が上昇して、タイヤを温存することが重要だったので、レース序盤はハードにプッシュして、終盤にレースをコントロールできるようにした。このような結果を残すことができて本当に嬉しい。この日のことは決して忘れないだろう!この勝利を可能にしてくれた、Arubaチーム、ドゥカティ、そしてスタッフ全員に感謝したい!シーズンはまだ始まったばかりなので、これからもハードワークを続けたい。チャンピオンシップでは、常にトップレベルで戦うことができると思う」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #7) 7位
「レース2では、パニガーレV4 Rのフィーリングが良くなって、状況を少し改善することができた。これは、なにより重要なことだ。昨日の結果を受けて、失うものは何もなくなった。チームのスタッフが、マシンに大幅な変更を加えたことで、ペースを上げることが可能になった。それでもまだ期待通りの結果ではないのが残念だが、次のレースに向けて何が必要なのか、貴重なデータを数多く集めることができた。アルバロを祝福したい。今週末の彼の活躍は、本当に素晴らしかった」
ステファノ・チェッコーニ(Aruba S.p.A CEO兼チーム代表)
「アルバロにとっては、完璧な週末となった。彼はあらゆるセッションで圧倒的な速さを見せて、レースを完全に支配できるマージンを築くことに成功した。最高のスタートを切ることができたが、これに満足することなく、地面に足をしっかりとつけて、他のサーキットでも2人のライダーが最高の結果を残せるようにハードワークを続けたい」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of Ducati)