木曜のプレスカンファレンスからロッシ選手のコメントを抜粋してご紹介します。アルゼンチンで学んだものは多いとしながら、フロントエンドの問題が解決したかは走ってみないとわからないというロッシ選手。「F1のライバル2人を描いた映画Rushのようなものを作るならライバルは誰?」という質問には「ビアッジかな?」と答えていますが、この映画は普通に需要ありそうですね。

ヴァレンティーノ・ロッシ

「ウインターテストは最高ってわけではなかったですし、練習走行でも苦戦しました。ただ2戦とも素晴らしいレースで、表彰台とチャンピオンシップに向けてポイントを獲得出来ましたから、良いスタートだったと言えるでしょう。カタールの後はアルゼンチンにもっと速い状態で乗り込む予定でした。ただ練習走行、週末の間かなり苦戦しました。ですからアルゼンチンで学んだ事が、金曜と土曜に約に立つことを願っています。ここは皆にとって最も難しいトラックの1つだと思います。まずトラックが非常に長いですし、数々の異なるコーナーがあります。タイヤ、ライダーにとっても厳しいサーキットですが、明日からどうなるか見てみましょう。」

「マルケスはこのトラックでは常に速いですね。2013年に初めてテストをした時から速いですし、ここでは本当に速く走ることが出来ていますよね。ただ自分達は自分達に集中する必要があって、自分にとってはこのトラックは結果だけを見るとあまり良いトラックではありません。ただ昨年と2015年は非常に戦闘力が高かったのも事実です。昨年は残念ながらミスをして転倒してしまいましたけどね。ただスピードはありましたから、この調子で作業をしたいと思います。」

「毎年シーズンの開幕にポイントを獲得するというのは非常に重要なんです。そしてこのレースの後はようやくヨーロッパに戻る事が出来ます。どこも雰囲気は異なりますが、ヨーロッパのサーキットは自分も大好きなサーキットばかりなんです。ですからポイントを獲得することは重要ですし、表彰台を獲得することもまた重要です。」

 

Q

「ご存知のようにフェルナンド・アロンソがモナコを欠場しインディ500に出場します。これについてあなた方が将来似たような事をして、グランプリレーシングではなく違うカテゴリーのレースに参戦するという事はあるでしょうか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「驚きのニュースでしたよね。アロンソがモナコに参戦しないなんてね。ただ彼にとっての状況は異なるんでしょうしね。ただアロンソがインディ500でどのようなポテンシャルを発揮するのか非常に興味深いですね。完全に異なる世界ですし、特にオーバルコースでのレースですからね。自分も昔NASCARで走った事がありますけど非常に面白かったですね。ただ通常のトラックとは大きく異なりますからね。ですから皆にとっても非常に面白いチャレンジだと思いますよ。自分にとっては鈴鹿8耐が常に素晴らしいレースとして頭の中にあります。自分はホンダと共に2000年と2001年に走りましたけど、素晴らしい雰囲気でしたし最高のレースでした。ル・マン24時間はトラックが短すぎますし、24時間は長すぎますからね(笑)」(会場(笑))「難しいでしょうけど、優勝する可能性はあるでしょう。彼は最高のドライバーの1人ですし、確か昨年は凄く若いドライバーが勝利しましたよね。可能性はあるでしょう。」

 

Q

「アルゼンチンではコーナーエントリーでフロントに問題があるということでした。レースの後にこうした問題は解決出来たと思いますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「いい質問だね。解決したと願いたいですが、実際にどうなのか見てみる必要があるでしょう。アルゼンチンでは確かにバイクから多くを学ぶ事が出来ました。それにウェットコンディションでバイクを走らせたのも興味深かったですね。ですからより良い状態でスタートすることは出来ると思いますよ。ただカタールのあとも同じような事を思っていましたけど実際はそうではありませんでしたから、明日の朝になるまではわからないですね。」

 

Q

「マーヴェリックがいかにヤマハで勝利したかということに関して驚きはありますか?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「彼が速いだろうなというのは、彼が初めてM1を試した時から思っていました。M1は非常に良いバイクですし、スズキ時代で既に彼の才能は明らかでしたからね。良いレースを沢山していましたし、チャンピオンシップでも最終的にかなりポイントを獲得していましたからね。ただもう少し彼が速さを発揮するまで時間がかかれば良いなと思っていました。彼が速いことに関して驚きはありませんでしたけど、彼が最初からここまで速かったことには驚きましたね。

 

ソーシャルメディアからの質問

「映画のRushはF1でジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル関係を描いた映画ですが、あなたに関するこうした映画が出来るとしたら、ライバルは誰になり、テーマソングは何になるでしょう?」

ヴァレンティーノ・ロッシ

「うーん難しいですね。多分ビアッジかなぁ。」(会場(笑))「面白いと思いますし、トラックの外でも色々とありましたからね。ハッハッハ(笑)音楽は難しいですね。ちょっと考えないと。決めてもらって構いませんよ。(笑)」

(Photo courtesy of michelin)