ミシュランと MotoGPTMは、スペインのバルセロナ近郊の町、ムンマロに向かっています。世界選手権第7戦Gran Premi Monster Energy de Catalunya が今週末、カタルーニャ・サーキットで開催されます。

この近代的なコースには高低差があり、高速で抜けるワイドなコーナーと 1km を超える長さのストレートが全長4,627m の中にレイアウトされています。また 2018 年に路面が再舗装されているのに加え、レース距離も変更されています。

これらの大幅な変更は、すべてのコースレコードがリセットされたことを意味しており、ミシュランは今週末新たなターゲットを追うことになります。もちろんこれはミシュランにとってチャレンジであり、摩耗への影響が起きいこの路面のために選択された MICHELIN Power slick のタイヤレンジは、すべてのライダーとマシンに対しそれぞれのパッケージで最適な性能を発揮できるように設計されています。

フロントとリアは通常のソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドで、フロントのソフトとミディアムは左右対称設計ですが、フロントのハード、そしてすべてのリアは右側をよりハードにした左右非対称設計となっています。これは左ターンの 6 つに対し、右ターンは 8 つあることに対応したものになります。

カタルーニャ・サーキットは今の時期、一年のうちでも好天に恵まれやすい季節ですが、それでも悪天候に悩まされることもあります。あらゆるウェットコンディションに対応するため、MICHELIN Power rain はフロントにソフトとミディアムコンパウンド、リアも同様にソフトとミディアムが用意され、リアは右側のショルダーをよりハードにした左右非対称設計としています。

活気に満ちた街、バルセロナの郊外に位置するムンマロの町にあるこのコースは、興奮と緊迫したレースを演出し、オーバーテイクシーンを見せるとてもスリリングなコースです。レース当日には10万人を超える観客で、コースを巡る巨大なグランドスタンドは興奮の坩堝と化します。決勝を前にミシュランと MotoGP ライダーは 6 月 14 日金曜日の午後に 2 回予定されているフリープラクティスから走行を開始。翌日にもプラクティスが予定され、公式予選へと続きます。

レースは6月16日日曜日、現地時間14時00分、日本時間21時00分にスタート。24周、111.048kmのレース距離、336個のコーナーを通して、ミシュランは最高のグリップと耐久性を提供することを目指します。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「カタルーニャ・サーキットはタイヤとマシンにとって総合的なテストを行えるコースのひとつです。そのためテストコースとしても高い評価があると同時に、最高のレースコースのひとつにも数えられています。ここは様々なコーナーと長いストレートに加えてタイヤの右側にかなりストレスが掛かるコースであるため、そのすべてに対応できるタイヤが必要となります。またかなり高温になる可能性もあるため、タイヤは路面温度が上がっても適切に機能するものにしなければなりません。」

「昨年路面が一新されましたが、レースウイークエンドと週明けのテストから私たちは膨大なデータを収集しました。それが今シーズンのタイヤのコンパウンド選択のために役立っています。このレースイベントはライダーとファンが楽しめるのはもちろん、雰囲気はいつも素晴らしいといえます。今回私たちが昨年樹立した記録を破るチャンスがありますが、路面の特徴とそこで起こりうることへの多くの情報を持っていることで私たちは今回のレースに自信を持って臨みます」
(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)