シルバーストーンにおけるアレックス・リンスの素晴らしい走りについて、そして自身も関係のあるMotoGPバイクの開発について語るシルヴァン・ギュントーリ。転倒やリタイアが多かったレースで12位という素晴らしい結果を得ているが、何よりもチーム一丸となって開発してきたGSX-RRの素晴らしい性能、リンスの優勝が嬉しいとのこと。

シルヴァン・ギュントーリ

「シルバーストーンはレースウィークに素晴らしい状態でした。昨年の問題を受けてしっかりと作業を行ったようです。素晴らしいグリップがあって、ライダーにとっては本当に最高でしたね。スズキのバイクでのコーナースピードは信じられないほどでした。こうした新しい路面で晴天の中ライディングするのは実に楽しかったですね。今はイギリスに住んでいますから、晴れて暑い週末がいかに珍しいかいうことが良くわかります。」

「シルバーストーンの週末はスズキにとって本当に素晴らしいものでした。これはヨーロッパチームにとっても本社にとってもです。自分もポイントを獲得出来たことは良かったですね。週末を通じてバイクの調子は良かったものの、これといった期待はしていなかったんです。とにかく良いレースをしようと思って走りました。最終的には思っていた以上の結果となり、12位という結果に喜んでいます。アレックスの勝利は輝かしいもので、彼のことをチームと共に祝福出来て嬉しかったですね。

「スズキ、テストチーム、自分も懸命に努力をしました。常に限界までプッシュし新しいアイディアを見つけること、パフォーマンス改善をしようとしています。自分達の作業がMotoGPチームを助けているのがわかるのは嬉しいものです。アレックスは本当に素晴らしいレースを披露しましたけど、彼自身が凄いライダーでもあります。皆の努力が報われるのは嬉しいですし、アレックス自身も優勝を喜んでいてよかったですよ。」

この夏はテスト、それからレースで狂ったように忙しかったですね。バイクの上で過ごす時間多かったと思います。この後少し休息を取って、家族と共に時間を過ごした後はもてぎへと向かいます。もてぎではワイルドカード出場することになっています。早く走りたいですね。スズキもそうですし自分達も懸命に作業しています。その努力がMotoGPチームを助けているのを見るのはいいものですね。本当に最高の気分ですよ。」

「アレックスが優勝した時にその場にいることが出来たのがとても嬉しいですね。クールダウンラップでサーキットのスクリーン上でアレックスが優勝した瞬間の映像を見ましたが、信じられませんでしたよ。通常はレースを終えるとボックスに戻ってクルー達と反省を始めるんです。でも自分達はパルクフェルメと表彰台に飛んでいきました。チーム全員と共に、アレックスとドヴィツィオーゾがトロフィーをもらうのを見届けました。全員が特別な気持ちでしたね。この優勝は本当に多くの作業を続けてきたことによるものですね。」

「スズキのMotoGPチームはこじんまりとしていますが、スズキはファクトリーチームとしてしっかりと組織されており、このプロジェクトに完全にコミットして集中し、誰もが素晴らしい仕事感を持っていますし、皆が自分の仕事に真剣に取り組んでいます。でも優勝すると、皆とにかくクレイジーに喜ぶものなんですよ。まるで家族のように優勝を祝い、本当に特別な瞬間でしたね。」

(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of michelin)