今後2020年に向けて厳しくなるとされるMotoGPのエアロダイナミクスに関するルール。現状は翼形状のウイングレットが禁止、ボディと一体化したものとなり、さらにそのディメンションに関してもジグを使用してサイズを規定している。また、Ducatiが開幕戦カタールで採用したスイングアームスポイラー(通称:スプーン)に関しても、当初レース後にMotoGP控訴裁判所に対してレプソルホンダ、TeamスズキECSTAR、アプリリアレーシング、レッドブルKTMが提訴したが、最終的にはレギュレーション違反でないという裁定が下された。

FIMは2020年はルールの厳格化、グレーゾーンの減少に取り組むとしているが、現時点で明らかになっている情報では、2020年も引き続きスイングアームスポイラーは許可されるということ。そして現状はフェアリングとフロントフェンダーとがエアロダイナミクスレギュレーションの対象となるエアロボディとみなされるものが、2020年はフェアリングとフロントフェンダー、スイングアームをカバーする3つのエリアがエアロボディとみなされるとのこと。なお、各エアロボディのデザインアップデートはシーズンに1回のみ許可される。

今まではエアロボディとみなされていなかったスイングアームへの付加パーツとして投入されたDucatiのスイングアームスポイラーは各メーカーに広まっている(※ヤマハはもともと雨天時リアタイヤの水よけとして採用)が、今後FIMがどのような形でエアロボディに関するグレーゾーンを規定するのか注目したい。なお、テクニカル・ディレクターのダニー・アルドリッジによると「現状許可されているものがいきなり禁止されるということはない」とのこと。

(Photo courtesy of michelin)

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