サンマリノGP決勝でベンスナイダーが17位コルシはマシントラブルを抱えながら19位で完走

現地時間午後12時20分(日本時間19時20分)にスタートした第13戦サンマリノGPMoto2クラスの決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとスティーヴン・オデンダールは、ともにポイント圏内に肉迫する走りを披露しました。ベンスナイダーは17位でチェッカーフラッグ。一方、序盤は16番手につけていたコルシは、終盤にやや順位を下げて19位でゴールしました。NTS RW Raing GPの両雄は、決勝レースを通じて力強いバトルを繰り広げました。



22番グリッドからスタートしたコルシは、約10名ほどの大集団のなかで一気に17番手へジャンプアップ。ベンスナイダーは集団の中でポジションアップにやや手こずってしまい、しばらくの間は19番手を走行していました。他選手の転倒によりそれぞれポジションをひとつ上げましたが、レースはその後、膠着状態が続きました。レース終盤に、コルシは他のマシンとの軽微な接触によってエキゾーストシステムを破損するというマシントラブルを抱えてしまったためスピードを落とさざるを得なくなり、それでも最後まであきらめず19番手を死守する走りに変えましたが、対照的にベンスナイダーが17番手へとポジションを上げました。

「ポイント獲得を狙っていただけに今日のリザルトは残念ですが、その一方では収穫もあったレース内容でした」と、NTS RW Raing GPチームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは今回のレースを振り返りました。「ボのスタートはまずまずで、終盤には順位を上げてくれました。バトルをしていた集団のペースは速く、些細なミスが大きく影響をしてしまいました。シモーネは、我々のバイクで初めてのレースでしたが、よく戦ってくれました。今日のレースでポジティブだったところをさらに伸ばして、次戦のアラゴンに向けて備えます」

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:17位)
「今日の結果にはもちろん満足をしていないけれども、終盤に力強い走りをできたので、レースは悪くない内容だった。レース中は、序盤と中盤に前の選手を追い抜こうとしたとき、ワイドにはらんでミスをしてしまったんだ。最終的にミスを挽回できたけれども、激しい戦いの集団の中にいるときは、こういう小さなミスが命取りになってしまう。 今回のレースウィーク全体を振り返ると、FP2でもっと前進をできていれば、もっといい流れに持ち込めたと思う。今大会は、そこが大きな勝負の分かれ目になってしまったね。また、今回はシモーネからたくさん学ぶことができた。彼のライディングスタイルは僕とかなり違うので、彼から得た情報を自分の今後のスキルアップに役立てたい」

シモーネ・コルシ選手(ゼッケン24)

(決勝レース:19位)
「レースではスタートがうまく決まって、一気に5人ほどをゴボウ抜きできたんだ。レース終盤はチャタ(マシンの振動)が激しくなって、ペースを維持できなかった。もっといいリザルトを狙っていただけに、本当に残念だ。今回のチャンスをくれたNTS RW Racing GPの皆さんには、本当に感謝をしている。次に乗る機会があれば、今回の結果を活かしながらさらに良いソリューションを探求し、もっといい結果を目指して戦いたい」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)