ミカ・カリオは今シーズンの残りのラウンドでヨハン・ザルコの代わりに参戦する。ヨハン・ザルコは今年限りでKTMとの契約を破棄することを決めたが、KTMは今後の開発作業を進めるため、カリオをザルコの代わりに出場させることとなる。ザルコは今年MotoGP参戦することはないが、シーズン終了まではKTMとの契約下にある。
KTMのMotoGPプロジェクトにおいて、今は非常に重要な時期であり、来年型のRC16の開発が急ピッチで進む。カリオはKTMのRC16の開発を長く続けており、今後カリオがザルコに変わって参戦することで、ポル・エスパルガロと共に開発データの収集において重要な役割を担う。ポル・エスパルガロは2019年にTOP10を数回獲得、サンマリノGPでは予選2番手を獲得している。
カリオはKTMのMotoGPデビュー戦となった2016年バレンシアでRC16を操縦。その後もRC16の開発において中心的な役割を担ってきた。2016年から2018年にかけて既に7回ワイルドカードで参戦しており、MotoGPクラスでは2度TOP10で完走、GPキャリア合計で16回の優勝、49回表彰台を獲得している。カリオは2020年のRC16の開発を視野に入れて2019年に参戦する。
ピット・バイラー
「KTMはその限られたリソースを最大限有効活用することを考えることにしました。現在KTMのMotoGPプロジェクトは素晴らしい方向に進んでいます。彼の経験を考えると、ミカが今後の開発において素晴らしい働きをしてくれると信じています。2020年を最高の形でスタートする上でも、様々なテストを実際のレース環境の中で行っていく必要があります。彼はRC16を素晴らしい形で乗りこなしていますし、彼が再びレーサーとして復帰することを嬉しく思います。ゼッケン82のバイクと共に、残りシーズンで出来る限りのポイントを獲得することに全力を注いでいきます。同時に昨年11月にこの野心的なプロジェクトに加わって努力してくれたヨハン・ザルコにも感謝を述べたいと思います。今後の未来の事を考えて物事を進めていく必要があります。2019年の最後まで彼を支えていくことに変わりありませんし、彼の未来が明るいことを願っています。」
(Source: KTM)
(Photo courtesy of KTM)