ベンスナイダーは18位、コルシは21位でアラゴンGPを終える

第14戦アラゴンGPのMoto2クラス決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーはグリップ不足に苦しみながらも、18位でチェッカーフラッグを受けました。シモーネ・コルシは、レース終盤にチャタリング(マシンの振動)に悩みながらも21位でゴール。両選手とも、チャンピオンシップポイントを獲得するには、わずかに運が足りない結果に終わりました。

Moto2クラスの決勝は、現地時間午後2時30分(日本時間午後9時30分)にスタートしました。26番グリッドのコルシはスタートを成功させて序盤にポジションを6つアップ。7周目には前方を走る選手が立て続けに転倒を喫したことで、さらに順位を上げました。しかし、その後は少しずつ順位を下げて、チームメイトのベンスナイダーにオーバーテイクされ、最終的に21位のチェッカーフラッグを受けました。

ベンスナイダーは、21番グリッドからまずまずのスタートを切りましたが、序盤にいくつかポジションを落とし、後方にいたコルシにも追い抜かれてしまいました。しかし、その後は安定感の高い走りで少しずつ前に追いつき、一度は前に行かれたコルシを追い抜いて順位を上げていきました。終盤はポイント獲得圏内で争い、惜しくも18位でゴールラインを通過しました。「決勝で良いポジションを争うためには、予選でいいグリッドを獲得しておくことの重要性を痛感する、今日はそんなレースでした」NTS RW Raing GPチームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは、第14戦のレースをそう振り返りました。

「予選でしっかりといいスタート位置を確保して、決勝レースの序盤でその順位を落とさないように戦っていくことが大切です。両選手ともこの点について、少しずつ改善をできていますが、もっと磨きをかけていかなければなりません。それを確実に達成できれば、我々が本来いるべき位置、ポイント圏内での争いに着実に食い込めるようになるでしょう。今日のレースに関しては、ボはよくがんばってくれたと思います。一方、シモーネがポジションをキープできずに少しずつ順位を下げてしまったのは残念でした。とはいえ、この2戦は突然の参戦だったにもかかわらず、良く走ってくれました。彼の心意気と努力に感謝をしています。この2レースでシモーネが提供してくれたデータは、今後の我々にとって非常に有用な情報になるでしょう。次戦のタイからは、ジェスコ・ラフィンが参戦してくれる予定です」

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

コメントー(決勝レース:18位)
「前回のミザノと似たような結果になってしまった。僕もチームも、もっといいリザルトを望んでいただけに、悔しくて残念だ。レース序盤は充分なタイヤのグリップを得られなくて、グループから引き離されてしまった。少しずつペースを上げて安定して走れるようになってきたけど、そのときはすでに前との距離を詰めることはかなり難しい状態だった。次のレースでは、グリップ力の向上に集中して取り組みたい」

シモーネ・コルシ選手(ゼッケン24)

コメントー(決勝レース:21位)
「厳しいレースだったよ。レースが始まって6~7周くらい経った頃からチャタリングが激しくなり、思いどおりのスピードを発揮できなくなってしまったんだ。NTS RW Racing GPとスポンサーのおかげで、前戦に引き続き今回もレースを走ることができた。得がたいチャンスをもらえたことに感謝をしている。このチームで戦えたことは、本当にいい経験だった。今後のレースで好リザルトを獲得してくれることを祈っているよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)