ミシュラン 2019年シーズン最終戦の舞台バレンシアへ

ミシュランはMotoGP世界選手権の第19戦の舞台となるバレンシアに向かいます。最終戦の舞台として定着したバレンシアは、カレンダーにおいて唯一のスタジアムサーキットです。

ユニークなスタジアム型のサーキットであることに加えて、左右両方の多くのタイトな低速コーナーが存在します。こうしたレイアウトのため、観客はグランドスタンドからサーキット全景を眺めることが可能です。

この特異な作りのサーキットに向けて、ミシュランは非対称コンパウンドのMICHELIN Power Slickを用意。そのレイアウトの特殊さは、ミシュランがバレンシアを含めシーズンに3回だけ、非対称コンパウンドを前後タイヤに投入することからも伺えます。

バレンシアは全長4,005mで、左コーナーが9、右コーナーが5の反時計周りのサーキットです。つまりタイヤ左側のエッジ部分が使用される時間が非常に長いということです。そして、サーキットのこうした要求に合わせて、非対称コンパウンドのソフト、ミディアム、ハードのMICHELIN Power Slicksタイヤが前後で用意されます。

これは年間19戦の中で、ザクセンリンク、フィリップアイランドと合わせてシーズンに3回しかありません。今回はタイヤ左側がハードコンパウンドとなり、左コーナーが多いバレンシアにおいて、タイヤ左側にかかるストレスに対応します。

レースの開催日がシーズンの最後ということもあり、11月のバレンシアでは雨の可能性もあります。そうしたことを考えて、MICHELIN Power Rainタイヤが投入されます。コンパウンドは、ソフト、ミディアムがフロント、リアに投入されます。フロントタイヤは左右対象コンパウンド、リアはタイヤ左側がハードになった左右非対称コンパウンドです。

ミシュランとMotoGPはシーズン最後の練習走行2本を金曜日の走行を15日に行います。土曜に追加で練習走行が行われ、17日日曜の現地時間午後2時から開始となる27周のレースのスターティンググリッドを決定する予選が行われます。

また今週はFIM Enel MotoEワールドカップも開催されますが、今年2回目のダブルヘッダーのイベントとなります。18台のEnergica Ego Corsaがグリッドに揃いそのすべてがMICHELIN Slick MotoEタイヤを装着しています。レースは土曜日と日曜日に開催され、木曜日にフリープラクティス、金曜日に予選が行われます。MICHELIN Slick MotoEタイヤはEnergica Ego Corsa専用に開発され、フロントにミディアムリアにソフトというシングルコンパウンドのタイヤが用意されます。

前後タイヤ両方とも左右対象で、雨天に備えて左右対象デザインのMICHELIN Power Rainタイヤがソフト、エクストラソフトで用意され、土曜日のレースは現地時間4時15分開始、日曜日のレースは現地時間10時5分に開催となります。いずれのレースも周回数は7周で、総合50ポイントの獲得が可能です。

トップ12名のライダーのポイント差はわずかに49ポイントであるため、タイトルの行方は最後までわかりません。ミシュランはレース後もバレンシアに残り、火曜日と水曜日に予定されている2020年シーズンのテストに備えます。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「バレンシアは非常にユニークなトラックで、唯一のスタジアムトラックです。この特殊なレイアウト、この時期のレースと言うこともあってチャレンジングな状況だと言えるでしょう。スペインのこの辺りは11月にレースを開催するには最適なコンディションですが、午前中は非常に冷え込みます。こうした状況に対応するためには、タイヤは素早く温まること、そして同時にトラックの温度が上がってきた時にしっかりと機能することが必要とされます。

「同時に数多くのコーナーもありますので、そこでしっかりと性能を発揮することも必要です。常に酷使されるタイヤの左側はクールダウンする時間があまり取れず、こうした要求に対応するためには左右非対称デザインが最適な選択でしょう。これが今年最後のレースとなりますが、MotoE World Cupのタイトルがここで決まるわけですし、レース翌週には二日間にわたり2020年のテストも行われますので、年間の中で最も重要な1戦と言えるでしょう。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)