ドルナのカルメロ・エスペレーターは、MotoGPクラスの開幕戦カタールの中止、全クラスで第2戦タイGPが延期となったことについて、2020年シーズン自体のキャンセルはあり得ないと語る。タイ、そしてカタールなど温暖な地域のレースに関しては、11月後半に開催時間を調整して開催すればレース自体は可能かもしれないが、第3戦アメリカ、第4戦アルゼンチンについても開催出来るか読めない状況だ。ドルナからの発表に注目したい。

状況を注視し、可能な手段を講じていく

カルメロ・エスペレーター

「タイ側と話合いを続けており、月曜に今後どうすべきかのミーティングを行いましたが、イタリアからの渡航者に関わらず、タイ政府として大規模なイベントはキャンセルするという決定を聞きました。これはカタールとは異なる話です。そのためタイGPを延期することとし、今年別日程での開催を目指すこととなりました。」

「カタール側とも綿密に連絡をとり何が出来るかを話し合ってきましたが、先週中に状況が大きく変わってしまったわけです。土曜、そして日曜に大きな問題はなかったのですが、日曜の遅くにカタール政府がイタリア、そして各国の状況から判断し、イタリア国籍の人、過去14日以内にイタリアにいた人への検疫実施を発表しました。」

「つまりカタールへの入国自体は問題ないのですが、過去14日以内にイタリアに滞在していた人は最低でも14日間は隔離される必要が出てきました。これは当然ながらMotoGPパドックにとっては不可能なことです。これによってMotoGPクラスに関してはレースをキャンセルことを決定したわけです。」

「Moto2、Moto3クラスについては、既にカタールでテストを行っていたためレースに実施が可能ですが、レースが可能なのはMoto2、Moto3、そしてアジアタレントカップのみです。MotoGPの2020年シーズン自体はキャンセルとなりません。状況を注視し、可能な手段を講じていきます。毎日新しい状況が生まれていますが、2020年に20戦全てを開催したいと考えています。

(Photo courtesy of michelin)