ベンスナイダー7番手、ラフィンは26番手からの発進
2020年シーズンの開幕戦カタールGPが、首都ドーハ郊外のロサイルインターナショナルサーキットで始まりました。今回のレースウィークに先だち、新型コロナウィルスの影響でイタリアからカタールへの入国制限が厳しくなったため、MotoGPクラスの走行はキャンセルになりましたが、Moto2クラスは通常どおりのスケジュールで実施されます。
金曜の走行は、フリープラクティス(FP)1回目と2回目のセッションが各40分のスケジュールで行われました。NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーは、FP2で1分59秒089を記録し、初日7番手。ジェスコ・ラフィンはチームメイトよりもやや苦戦傾向でしたが、2分00秒181で26番手となりました。FP2の序盤にベンスナイダーは1分59秒315の好タイムで3番手につけ、セッション終盤にはさらにこのタイムを更新しました。
その後、数名の選手がタイムアタックを実施して上位につけたものの、ベンスナイダーが記録していたタイムは7番手にとどまるに充分な内容でした。一方、ラフィンはプレシーズンテストでセッションを数回見送ったため、開幕戦初日はやや後塵を拝することになりましたが、それでもFP1で2分00秒181を記録。FP2ではこのタイムを更新しなかったものの、FP1のタイムに0.002秒差まで迫る充実した走りで一日の走行を締めくくりました。
明日の土曜は、現地時間午後1時50分(日本時間午後7時50分)から40分間のFP3を行い、18時(日本時間3月8日0時)から予選Q1、18時25分(同0時25分)から予選Q2をそれぞれ15分間のセッションとして実施します。
ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)
(FP1-18番手 FP2-7番手 総合7番手)
「いよいよシーズンが始まったね。プレシーズンテストの重要さは充分に理解しているし、楽しく走ることもできたけれども、やっぱりレースが一番だよ。今日の走行では、新しいシーズンを調子良く走り出すことができた。FP1ではあまり無理をせず、テストで掴んだいいフィーリングを維持することに集中したんだ。セッション中はタイヤを交換せず、いいペースで走ることができた。」
「FP2では、さらにペースに磨きをかけてタイムアタックにもトライした。FP2の時刻は、明日の予選や日曜の決勝と同時間帯だからとても有意義で、充実した力強い走りをできたよ。上々の初日で、明日は決勝に向けてさらに細かい部分を詰めていきたい。明日は風が強くなるという情報もあるけれども、予選では全力を尽くして走り日曜の決勝に向けて万全の体制を整えるつもりだ」
ジェスコ・ラフィン選手(ゼッケン2)
コメントー(FP1-22番手 FP2-25番手 総合26番手)
「厳しい初日だった。FP1はトップと1秒差だったのでそんなに悪くはなかったけれども、FP2のコンディションは初めての経験で、日没後で温度条件も低い状態だったので、苦戦を強いられる結果になってしまった。明日の走行に向けていいセットアップを見つけることができれば、気持ちよく走って自信を深めていくことができると思う」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)