新型コロナウイルスのアウトブレイクにより2020年のMotoGPシーズン開幕が遅れている。その中でも最も影響を受けている国の1つがイタリアだ。イタリアは3月9日から市民は外出禁止令の下、基本的に自宅待機の生活が続いているが、アンドレア・ドヴィツィオーゾはインタビューの中で家に居続けることの難しさ、トレーニングについて、今シーズンのミシュランタイヤなどについて語っている。
2020年はチャンピオンシップ争いをすることを意識してシーズンを迎えた
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「誰もが物事がここまで悪化すると思っていなかったでしょう。今は家にいることが何よりも重要です。非常に難しいことですが、皆が共にこの挑戦に挑む必要があるんです。この施策が功を奏しているわけですから、辛抱強く続けていくことが重要です。」
「最初は家にいることが辛かったですね。ガールフレンドと共に家事をしたりしていましたが、娘も居ますからその他にも色々とやるべきことがあるんです。自分はと言うと今まで以上にハードにトレーニングを実施しています。通常は自分達ライダーのスケジュールはタイトで、トレーニングをしつつ時間を見つけて体を休め、レースに備える必要があります。ただ、今は自分が臨むだけトレーニングをすることが出来るわけです。」
「今は出来る限りモトクロスを見る時間を設けるようにしています。アメリカではモトクロスはレースをしていますから、出来るだけ動向を追っていますね。自分にとってはバッテリーを充電する時間と言えますね。」
「2つのプレシーズンテストは良い形で終えました。3日間連続でバイクに乗れるほど体は仕上がっていませんでしたが、自分は出来る限りの時間を使って新しいアイテムを試していました。これは開発の方向性を決める上でダニーロと共に確信を持つ必要があったためですが、そういう背景もあって、テストの期間中自分のタイムはぱっとしなかったわけです。テストでは、理想的な時間帯に理想的なタイヤでアイテムをテストしようと思っていました。これは正しいフィードバックを返すために必要不可欠なんです。」
「ミシュランの今シーズンの新しいタイヤについては、最初のうちは何もかもが新しく、Ducatiのライディングスタイル、マシンキャラクターに合わないと感じました。しかし最終的にはカタールテストの間にバイクの全体的なフィーリングを改善することが出来ました。残念ながら、それですべてのトラックで速く走れるという保証はありません。リアタイヤは全く異なっており、リアがフロントタイヤにも大きな影響を与えます。テスト中はかなりの周回を重ねましたが、テストはレースとコンディションが完全に異なります。」
「2020年は当然ながらチャンピオンシップ争いをすることを意識していました。しかし、実際のところどうなのかはシーズン中になってわかるものです。MotoGPでは常に速いライダーが集まっていますから、そのでベストライダーになるのは容易ではありません。しかしその中でベストになるというマインドセットが必要なんです。」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of Ducati)